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世界が貪る! 韓国海苔「新・黄金時代」へ
配信日時:2025年12月16日 7時00分 [ ID:10717]

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 日本産の海苔の高騰が止まらない。気軽におにぎり(おむすび)に使えないくらい高い。故にかどうかはわからないが、コンビニおにぎりでちゃんとした海苔が巻かれてるのは、100円で買えたはずの具材でも200円を越す。小腹を満たすには高い。ほか弁ののり弁も庶民の味方のファーストフードだったはずなのに、1コインで買うことはできなくなった。

 温泉旅館の朝食の片隅にいる味付け海苔さえも、今やあれば高級旅館扱いしていいし、スーパーの定番特売品だったプラスチックボトルに入った味付け海苔は定価でしか買えなくなった。

 そこで台頭してきたのが、韓国のり。向こうが空ける。噛んでも噛み応えがない。仄かにごま油風味だ。順応性の高い高齢者の方が逆に韓国のりを新しい食材としてお楽しみになっている。

 2025年も暮れようとしているが、韓国の海苔産業が輸出額10億ドル越えをした。驚くことに前記した韓国のり味付け風味ではなく、(日本の海苔のような濃さのない)乾のりの売れ行きが好調なのだ。

 おにぎり文化があり、お寿司屋さんも必要な日本向け輸出なのだろうか。本当の海苔の味がわからない人には海苔みたいなものでも充分なのだから。

 そして、それに伴い、韓国国内でも乾のりの価格が上昇している。中国も気候不良のようで海苔を渇望している。日本と中国に、韓国の乾のりが買い占められて、韓国国民には行き渡らないのだ。

 味付け海苔は、文字通り味が加味されているので、乾のりよりも加工工程が多く、乾のりよりも2~4倍の付加価値で売れてきた。だが、乾のりの輸出量が増えてしまうと、味付け海苔に回る海苔の量を確保できず、海苔自体は売れ行き好調なのに、利益があがらない。さらに国民の不満もたまるので、政府と業界は頭を抱えている。

 しかし、そんなことに手をこまねいてる韓国ではない。新たな外貨の獲得に向けて、乾のりも味付け海苔も世界中に「韓国産」を売り込む動きが本格化する2026年がもうすぐなのである。

【編集:fa】

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