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マニラ空港に「ロボットバリスタ」登場 24時間無人、未来のカフェ体験
配信日時:2021年8月12日 14時00分 [ ID:7340]

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2025年7月30日撮影

 フィリピンの玄関口、マニラ国際空港のターミナル2に、最先端の技術を駆使した「ロボットバリスタ」が登場し、旅行者の注目を集めている。24時間無人で高品質なコーヒーを提供するこのマシンは、空港の新たな名物として、未来のカフェ体験を具現化している。

 マニラ空港ターミナル2に設置されたのは、シンガポール発のコーヒーブランド「Ella」が手掛けるロボットバリスタだ。画像に写るその姿は、黒とミントグリーンのモダンなデザインで統一され、メニューが表示された左側のパネルには、アメリカーノ、ダブルエスプレッソ、ラテ、カプチーノ、ピッコロ、オートリーベビーチーノ、フラットホワイト、パンダンティーラテなど、豊富なラインナップが並ぶ。特に注目すべきは、右中央に大きく開いた窓の奥で、実際にロボットアームがカップを運び、コーヒーを淹れる様子がガラス越しに見学できる点だ。あたかも、熟練のバリスタが流れるような動きで作業しているかのように、ロボットが精巧にコーヒーを抽出する様子は、多くの利用客を惹きつけている。

 利用方法は極めてシンプルだ。右側のタッチパネルで注文し、表示されるQRコードをスキャンして決済を行う。その後、ロボットがコーヒーを淹れ、完成したドリンクは下部の受け取り口から提供される仕組みだ。写真には、QRコードを読み取ったり、受け取り口からカップを取り出したりする利用客の姿が捉えられており、その手軽さが伺える。

 Ellaのロボットバリスタは、単なる自動販売機とは一線を画す。AI(人工知能)とロボット工学を融合させることで、人の手を介することなく、常に安定した品質のコーヒーを提供できるのが最大の特長だ。多忙な空港において、早朝便や深夜便を利用する旅行者でも、時間帯を気にすることなく、挽きたて淹れたての本格的な一杯を味わえることは、大きな利点と言えるだろう。また、人件費の削減や衛生面の向上といったメリットも持ち合わせる。

【編集:FR】

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