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フィリピンに台風 上陸ー多くの田んぼで稲が全滅・クリスマスイベント中止
配信日時:2019年12月25日 16時00分 [ ID:6049]

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レイテ島Matag-ob地区Nnaさん宅(2019年12月25日午前撮影)

 2019年12月24日夜、大型で強い台風29号(ファンフォン)は、サマール島の南端に上陸。各地に大きな爪痕を残した。多くのボートが欠航しクリスマス休暇のため帰省しようとしていた乗客約3万人が立ち往生した。

 台風の上陸は免れたレイテ島Matag-ob地区では、洪水と強い風で、田んぼの全ての稲が全滅。水田の真ん中に位置するNnaさん宅では、午後6時からクリスマスパーティを開き、最後のケーキを食べようとした瞬間から停電になった。懐中電灯の上にペットボトルを置き灯を拡散させていた。午後9時ごろからは、スマート、グローブ両社の携帯電話回線が不通になった。午後10時ごろからは風雨が強まり、雨漏りが始まった。翌朝7時には、風雨は収まった。逃げ出した子豚は、周囲を捜索し探すことができたが、豚小屋もダメージを受けており、再び子豚が居なくなる騒ぎが起きた。自宅の周囲は、湖状態で、幹線道路に出るための橋の水位も下がらず危険な状態が続いている。田んぼのあぜ道は、ところどころ強い水流で流された。

 また、レイテ島オルモックでは、通信回線障害や停電の影響で銀行のATMの利用が停止された。簡素な住宅では屋根が飛ばされ、中心をそれた地域でも大きな被害が広がっている。各地で予定されていた多くのクリスマスイベントが、中止や延期になった。

【編集:KO】

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