TODAY 2025年12月8日
フィリピンのニュース
フィリピンの田舎、通勤・通学風景ーミンダナオ島オサミス発信
配信日時:2024年3月16日 18時00分 [ ID:9611]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
5人乗りのトライシクル。サイドカーの部分に4人。オートバイのシートに1人の乗客が乗ります。ショックアブソーバーの無いサイドカー、私もお試し乗車した事が有りますが、乗り心地は最悪です。でもオサミスで暮らす人々にとっては日常の乗り物です。片道30分一人50ペソ、Jolynaは教科書を片手に勉強しながら通学しています。
2024年3月16日、オサミスにはタクシーやジプニーが有りません。そこで庶民の乗り物として三輪バイク・トライシクルが使われています。オサミスのトライシクルは4名乗車の小型タイプと6名乗車の大型タイプが有ります。
トライシクルのライセンスはフランチャイズ制になっています。私の家が有るクラリン地区のトライシクルはオサミス市に乗り入れる事が出来ないためにクラリンのタウンセンターで乗り換えてオサミス市内に向かうことになります。片道30分乗車で50ペソ(約150円)。私も以前に乗ったことが有りますが屋根に頭をぶるけるほど乗り心地は最悪でした。オートバイを持たない学生やサラリーマンはこのトライシクルを使うことになります。大学に通う娘Jolynaはトライシクルの中で参考書を片手に勉強をしながら毎日通っています。
オートバイを持っている人は通勤通学者のうちで30%程度にとどまります。車のオーナーとなればもっと少なくなります。そして朝7時半頃の通勤通学時刻になるとトライシクルとバイクが列をなして走っていきます。
朝のミサミス大学前の通りは通学の学生でトライシクルが列をなして渋滞になります。たまにJolynaに「学校まで送ってあげるよ」と言うと、とても喜ぶのも乗車時間の長さとこの渋滞を見ると判る気がします。
オサミスには大きなバスターミナルがあります。Rural Transit Busという会社がバスを運行していて、カガヤンデオロやデポログなど各地に頻繁にバスが出ています。冷房の無いバスとエアコンバスが有るのですが非冷房バスもいつもたくさんの乗客が乗っています。オサミスのバスターミナルから発車していくのですが、トライシクルと同じで満席にならないと発車してくれません。でもJolynaが利用する夜の時間は多くの学生が利用するので長時間待つことはないそうです。バスターミナルからクラリンまでの短距離利用で学生割引の20ペソ(約60円)と言う料金も魅力的です。(トライシクルは50ペソ)
バスと言っても決まったバス停があるわけではなく、おりたい時に車掌さんに「STOP」と言えば止まってくれます。走っているバスを止める時もタクシーと同じように手を上げて止める事が出来ます。ただしすでに乗客がいっぱいの時には停まってくれません。日本の路線バスと違って立っての乗車は出来ない事になっています。
トライシクル以外の乗り物としてもう一つバンタイプのSUV expressがあります。これもオサミスのバスターミナルを起点として運行されており、乗客が14名乗れるトヨタのハイエースが多用されています。これもRural Transit Bus同様乗車定員になってからでないと発車してくれません。Jolyna曰く「狭くて匂いがとても臭いし、料金が50ペソと高いからバスを使う」と言っています。
まだまだ車の利用率の低いオサミスでは、個人使用のオートバイと公共交通機関としてのトライシクル、バス、バンが利用されています。
【執筆:オサミス市在住14年目・上野浩一】
|
|
|
|
<< 関連記事 >>
フィリピンの新着ニュース
NHKラジオもレポート『フィリピンフェスティバル2025 代々木公園で、11月30日も開催! 』
[ 2025年11月30日 9時00分 ]
フィリピン・クラーク国際空港、対日投資・観光誘致を加速
[ 2025年11月29日 7時00分 ]
セブ・パシフィック航空、関西ーフィリピン・クラーク線 26年に新規開設へ! 週4便を予定
[ 2025年11月28日 20時45分 ]
【夢紀行・セブ】時が止まる島、カオハガン 奇跡の白い砂浜と「日本人ファミリー」が守る楽園
[ 2025年11月28日 10時00分 ]
フィリピンの魅力を「体験」、代々木公園で 11月29日・30日 フィリピンフェスティバル開催!
[ 2025年11月28日 7時00分 ]
セブ空港で「ドライマンゴー」が最強の健康土産として再注目される理由
[ 2025年11月26日 9時00分 ]
あの「暑い屋外移動」が消滅! セブ空港が専用通路で劇的進化。専用審査で混雑知らず、最強リゾートハブへ
[ 2025年11月25日 14時00分 ]
【フィリピン】マニラで開催「海外安全対策セミナー」、講演動画の期間限定配信がスタート
[ 2025年11月22日 7時00分 ]
人気ニュースランキング
[ フィリピン ]
【実録・セブ島直撃】復旧後の「光と影」台風25号が炙り出したフィリピンのインフラ課題と災害意識
【実録・セブ島直撃】「大したことない」は致命的! 在住日本人を襲った“史上最悪級”台風25号の恐怖
フィリピン台風25号、死者204人、台風26号接近で9日、10日マニラ中心に欠航
その他の国の最新ニュース
タイ [ 2025年12月2日 14時00分 ]
ベトナム [ 2025年10月12日 10時30分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2025年11月13日 7時00分 ]
ラオス [ 2025年7月4日 6時00分 ]
国連・SDGs [ 2025年11月27日 7時00分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2025年12月6日 10時00分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2025年10月24日 16時30分 ]
ワールド [ 2025年12月8日 9時00分 ]