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【タイ】政治的混乱が年末まで続くと、10万社以上の中小企業が閉鎖の危機
配信日時:2014年4月26日 1時59分 [ ID:381]

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タイ工業連盟は中小企業支援のための対策を実行している。

 2014年4月22日、タイの英字紙ネーションによると、タイ工業連盟は、政治的混乱が、消費・投資・政府の支出の低下を招き、経済に余計な負担をかけ、その結果、国内消費、観光に強く依存するサービス業および中小企業に深刻な影響を与えていると発表した。

 タイ工業連盟のスパン会長は、多くの中小企業が資金流動性の問題をかかえており、政治的混乱が年末まで続くと、操業停止に追い込まれるところが多数出てくると語っている。

 タイには200万社以上の中小企業が存在しているが、政治的な混乱が年末まで続くと、そのうちの5%、10万社の会社が消えてなくなるとしている。

 政治的不安が人びとを慎重にさせ、購買力は低下し、特に、ホテル、レストラン、小売り商店などのサービス業への影響が最も懸念される。

 多くの中小企業の従業員は10人以下で、失業率も他国と比較してもかなり低いため、中小企業がいくつか運営を停止しても、労働市場に与える影響はあまりない。影響があったとしても、2010年の洪水危機からの回復、大規模な産業での雇用が持続し、輸出部門がまだ活況を呈していることなどから、タイの労働市場は早く回復すると考えられる。

 タイ工業連盟は、中小企業支援のために、すでに短期計画をいくつか用意した。財政面でのコンサルティングを行なう機関の設立、キャッシュフローを緩和するため返済期限を1年延ばすよう金融機関と交渉することなどだ。加えて、経済状況改善のため、交渉で政治的衝突を終わらせるよう関連部門を訪問し、折衝している。


【翻訳/編集:YK】

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