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【インド】政策金利を0.25%引き下げ6.00%にーHSBC投信
配信日時:2017年8月5日 5時09分 [ ID:4483]
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2017年8月2日、インド準備銀行(中央銀行)は、政策金利を0.25%引き下げ6.00%とした。背景は中銀目標レンジ下限を下回るインフレ率の低下。金融政策スタンスは「中立」を維持。HSBC投信運用担当者は、インドの株式・債券市場に引き続き強気な見方をしている。
(HSBC投信リポート)予想通り0.25%の利下げを決定。インド準備銀行(中央銀行)は8月2日(水)、政策金利のレポレートを0.25%引き下げ6.00%にすることを決定、即日実施しました。利下げは昨年10月以来、約10カ月振りです。金融政策のスタンスは「中立」を維持し、引き続き経済動向を注視するとしています。
中央銀行は会合後の声明で「今回の利下げ決定は経済成長を下支えする一方、消費者物価指数(CPI)上昇率を4%±2%の範囲に抑える中期的なインフレ目標と合致する」としています。
利下げの背景には足元のインフレ率の低下があり、CPIは前年同月比で4月の+3.0%、5月の+2.2%から6月は+1.5%へと中銀目標レンジ下限の2.0%を下回る水準まで低下しました。特に食料品価格の下落がインフレ率を押し下げています。一方、景気はやや増勢が鈍化しており、2017年1-3月期の実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比+6.1%と2016年10-12月期の+7.0%から減速しました。今回の利下げは、国内消費や民間企業の投資を促す狙いもあります。
なお、利下げは予想通りであったため、2日の市場は株式、債券、通貨ともに反応薄でした。
インド株式・債券につき強気な味方を維持
中央銀行は金融政策スタンスを「中立」に維持しており、今後の政策は経済動向次第とは言え、一段の金融緩和の可能性があると見ています。
インドの株式・債券市場を引き続き有望視しています。株式ファンドの運用では、インド経済の拡大から恩恵を受ける資本財や一般消費財など景気敏感セクターに引き続き重点を置いています。中でも健全な財務体質を持ち、景気回復に素早く対応できる企業に注目しています。
債券ファンドの運用では、引き続きルピー建国債を選好しています。世界的な低金利を背景に、相対的に利回りが高いインド国債の魅力が増しています。
通貨ルピーも中長期的に底堅い推移を予想しています。景気の順調な拡大、インフレ率の低下など経済ファンダメンタルズの改善、潤沢な外貨準備高がルピー相場を下支えすると見ています。
なお、インドではモディ政権下で経済構造改革が進展しており、投資環境が一段と改善しています。本年7月には改革の目玉である物品サービス税(GST)が導入されました。モディ政権は磐石な政治基盤の下、改革をさらに加速させることが見込まれ、これが株式・債券ともに市場の強力なサポート要因になると見られます。
【編集:AG】
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