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【ミャンマー】世界でも稀な、多種類素材を複合発酵させる技術で、稲作農家を支援ー万田発酵
配信日時:2015年10月6日 12時00分 [ ID:2612]

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新入社員などが研修として現地で活動することで、社内にプロジェクトを浸透させている万田醗酵。

 2015年10月6日、万田発酵(広島県尾道市)は、ミャンマー・エーヤワディ管区で2013年から稲作支援活動「ミャンマープロジェクト」を行なっている。生産性の低い米作農家に、日本の農業技術を教え生活の向上を目指すもの。

 エーヤワディ管区の25軒の協力農家を選定し、農作物の収量増加に効果の高い特殊肥料・万田31号の使用方法や収量アップのための農業指導、勉強会等を繰り返し実施。米の収穫量が2倍以上に増えた農家もあり実績が上がっている。

 協力農家は、このプロジェクトに参加して「以前は、稲の生育が不揃いだったり、病害による影響なども起こりやすくなっていました。適切な間隔で苗を植え、農業資材を活用することで、青々とした田んぼが広がるようになりました。かつてはお米があまり収穫できなくて大変でした。また、病害で田んぼがダメになってしまうこともありました。そのため、自分たちの食べるものすらない状況になったこともあります。『万田31号』を使い、教えてもらったやり方で米をつくることで、稲が順調に成長して、収穫量が大幅に増加しました。自分たちが食べる分も確保できますし、お米が前よりおいしくなったのもうれしいです。子どもたちも学校に通えるようになり、成績も上がりました。そのすべてが万田発酵の取り組みのおかげです」と話す。

 また、今年6月からは、ミャンマー全体の農業技術の水準を向上させるために、ミャンマー農業灌漑省とともに6カ所の試験場で農業試験を始めた。農業資材の使用回数などを変えて試験を行い、現地の気候や土壌に適した条件を見つけて、病害の防止や収穫量アップの基礎データを作成する。

 万田発酵は2013年に、偶然現地を視察して「目の前で困っている人がいるなら手を差し伸べるべきだ、やれる状況にあるなら私たちがやるべきだ」と強く感じ、「ミャンマープロジェクト」を立ち上げた。
 
 ミャンマーに2人の社員を駐在させ、日本から農業技術指導員を派遣するなど、現地の農家の生活水準の向上(医療や教育にも)に貢献することを目指し、活動を続けている。

 万田発酵 松浦良紀社長は「こうしたプロジェクトでは、何より継続性が重要です。一過性の活動で終わることなく、その時々のミャンマーの現状に即した形で、常に活動をアップデートしながら取り組みます。将来的には、現地の農家の方々が無理なく購入できる価格で農業資材を提供し、日常的な営みの中で、ビジネスとして持続可能なサイクルを構築していく必要があります」と語る。

【編集:TY】

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