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MERS感染の韓国ー隔離対象者5,500人、感染者154人、死者19人、パンデミック化の恐れも
配信日時:2015年6月16日 13時32分 [ ID:2095]

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ソウルの救急車。

 2015年6月16日、ベトナムメディアによると、ベトナム政府は、中東呼吸器症候群(MERS)の感染が韓国で拡大していることから、すでに先週、韓国への渡航自粛勧告を出した。

 隔離対象者は5,500人(感染者は154人、死者19人)に及んでいる。隔離対象者の内、約600人は医療機関内にいるため状況が把握できるが、韓国の複雑な行政機構が災いして、統制が取れていないため、約4900人にいるとみられる自宅での隔離対象者は、行方が分からなくなっている人も少なく無く混乱が生じている。

 MERS感染が拡大している中で、激減した観光客を何とか感染騒動前の水準に戻そうと、韓国政府が発表した施策は、6月22日以降、韓国を観光の為に訪れた外国人が、万が一、MERSに感染した場合、旅行費用や治療費の全額と、見舞金3,000米ドルを支払うというもの。

 韓国政府 文化体育観光部では「安全な韓国を広くPRしていきたい」と話しているが、ベトナムの見識者からは「それよりも一日も早く、MERS感染を終息させ、感染が拡大した経緯や、再発防止策を具体的に説明するのが先ではないか」との疑問視する声が上がっており、観光関連業が国の経済の大きな部分を担っているための奇策と思われる。

 ベトナムでも、空港などでの検疫体制の強化を進めているが、潜伏期間が2~14日あり、入国後に発症した場合を想定して対策を講じている。


【編集:MM】

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