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フィリピンの運転免許証についてーミンダナオ島オサミス発信
配信日時:2025年2月12日 9時00分 [ ID:10082]
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LTOでスチューデント・パーミット(SP)を取得するために、ドライバーズスクールでの15時間(2日間)の学科講習(TDC: Theoretical Driving Course)の様子。講習を受けた後にTDC修了証明書を取得します。この講習が終わってスチューデント・パーミット(SP)が発行されて初めて路上講習が出来ます。費用は1000ペソ(約2,650円)。
2025年2月、私のフィリピンでの運転免許証は日本の運転免許証をコンバートしました。LTO(Land Transportation Officeフィリピンの陸運局)での試験や自動車教習所への入校は免除されます。ただし観光ビザの場合はACR I-Cardを取得して通算6か月以上経過している必要が有ります。
私はフィリピン人と結婚した外国人配偶者が取得できる永住権13Aビザ"Non-Quota Immigrant Visa by Marriage"(結婚による非クオータ移民ビザ)を使いました。もし左ハンドル右側通行に自信が無ければ自動車教習所で1日2時間、合計8時間の4日間の路上講習を受けることが出来ます。オサミスのドライバーズスクールでの値段になりますが5500ペソ(約14,500円)になります。
日本の免許証の書き換えに必要なもの
a)日本の運転免許証
b)大使館での日本の運転免許証の翻訳
c)パスポート
d)在留カード
e)LTOでの費用は755ペソ
日本人(外国人)が運転免許証を取得する方法は以上です。
ではフィリピン人または本国の運転免許証を持っていない外国人が免許証を取得するにはどうするか? 以下の手順になります。
1)TDC の取得
LTO公認の自動車教習所へ行き15時間(2日間)の学科(理論)講習(TDC: Theoretical Driving Course)を受け修了証明書を取得します。費用は1000ペソ(約2,650円)
2)LTOへ行き日本でいうところの仮免許のスチューデント・パーミット(SP)を取得します
必要条件
a)16歳以上のフィリピン人(外国人は18歳以上)
b)18歳未満の申請者の場合、親または保護者の同意
c)フィリピン語、英語、または主要な方言で読み書きができる
必要書類
a)身分証明書 政府発行のID
b)医療証明書(LTO近くにあるLTO認定クリニック)500ペソ(約1,325円)
尿検査(薬物検査)、視力検査、聴力検査、血圧測定などがある
c)TIN(Tax Identification Number)は、納税者識別番号(必要な時が有る)
d)学科(理論)講習(TDC: Theoretical Driving Course)修了証明書
e)スチューデント・パーミット申請の為の書類
ADL(Application for Driver’s License)運転免許申請書
LTOのスチューデント・パーミット発行費用は申込料100ペソ、許可書/ライセンス料150ペソの合計250ペソ(約660円)の支払いで即日スチューデント・パーミットが発行されます。スチューデント・パーミットは1年間有効です。
3)次にLTO公認の自動車教習所へ入校します
a)入校資格として17歳以上、タガログ語または英語が読み書きできること
b)路上教習に必要なセミナー 2時間
c)路上教習は1回2時間まで 合計8時間
d)費用は7000ペソ(約18,550円)
卒業時に実技運転コース修了証書(CERTIFICATE OF COMPLETION PRACTICAL DRIVING COURSE)が発行されるのでそれをLTOへ持っていき本免許を申請する運びになります。LTOによる学科試験もあり60問の問題を解く必要が有るそうです。
LTOでのライセンス発行費用は申し込み料100ペソ、許可書/ライセンス料585ペソの合計685ペソ(約1800円)
日本の自動車教習所と違って、たった15時間の理論講習(座学)と8時間の路上教習です。また日本では平均期間:1.5〜3ヶ月(週2〜3回ペース)で料金相場:25万〜35万円(約124,528ペソ)ですから日本がいかに高額かわかります。
最後に自動車教習所に通う時間が無い人、試験を受けたくない、そして費用を節約したい人はフィクサーを使う人が沢山います。料金相場は7500ペソ(約19,800円)。フィクサーは免許を取得する人と一緒にLTOへ行きスチューデント・パーミット申請を行い、その後本免許申請まで代行してくれます。自動車教習所の学科(論理)講習、路上教習、LTOの学科試験もパスされ1か月後には本ライセンスが発行されます。その結果、道路交通法もルールも知らないドライバーが沢山いることになります。フィリピンの運転が荒い、事故が多いのもそのためです。
フィクサーはLTOを定年退職した人も沢山いる現実が有りますが、フィクサーの存在を禁止する法律があり完全にアンダーグラウンドの世界です。
そんな訳でフィクサーの取材は出来ませんでしたが私の家族、親戚8人は皆フィクサーを使ってライセンスを取得しています。オサミスのLTOは学科試験も実技試験もないという根拠はフィクサーの存在が有ったわけです。
フィリピンのライセンス区分
A: オートバイなどの運転免許。
A1: トライシクル(サイドカー付きバイク)
四輪車であり、積載重量が350kg以下で、最高設計速度が時速45km以下のもの
(電気自動車の場合は電池の重量は含まない)
B: 乗用車(軽自動車や普通乗用車、ピックアップトラックなど)
B1: 運転席以外に8席以上あり、車両総重量が5000kg以下の旅客輸送用の車両
B2: 貨物の輸送に使用され、最大総重量が3500kgを超えない車両
C-N2: 貨物の輸送に使用され、最大総重量が3500kgを超え12000kg以下の車両
C-N3: 貨物の輸送に使用され、最大総重量が12,000kgを超える車両
D: 運転席以外に8席以上あり、最大総重量が5000kgを超える、乗客を乗せるために使用される大型バス
【執筆:オサミス市在住16年目・上野浩一】
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