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名誉か食料か? 「金剛山」の世界遺産議論の裏側
配信日時:2025年6月15日 9時00分 [ ID:10259]
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北朝鮮最大の観光地であり北朝鮮のある種の象徴である「金剛山」がユネスコの世界遺産になる。
国際記念物遺跡会議(イコモス)と国際自然保護連合(IUCN)は、世界遺産にするべく、北朝鮮に勧告した。
本来は、2021年に世界遺産になるはずだったが、コロナ禍。当時北朝鮮は、1人も罹患者はいないと言っていたのだが、評価と審査を行うことができなかった。北朝鮮国家的には罹患者が出ていないのに、調査団を入れて持ち込まれても公表できなかっただろうし、少しだけだけれど、ユネスコに対する遠慮もあったのだろう。
世界遺産は、「自然遺産」「文化遺産」その「複合遺産」で成り立つが、北朝鮮的には、複合遺産で申請している。
さぞ難しい調査が行われると思いきや、「登録」「情報照会」「登録延期」「不登録」の四段階評価があるが、勧告された時点で、問題がない限り世界遺産委員会が登録決定を行う。来月フランスはパリで決定となる模様。
ただ、海金剛地域の海万物相とキョウ石亭地域を除く部分を文化遺産にしてはどうかと持ちかけている段階でもある。文化的景観は自然と人間の相互作用により形成された文化遺産であるという意味である。
正直、「あの山が、世界遺産になったよ」の方が、国民とともに文化遺産を作り上げたことにされるよりも、政権的にはいいのかもしれない。だから1か月を切る今になっても、国そのものからは公式発表はないのかも。
高句麗古墳群は2004年に、開城の歴史建造物群と遺跡 跡が2013年に世界遺産になっている。金剛山が決まれば3つめの世界遺産だ。
それは、北朝鮮国民も心からめでたい現実になっているか、今後なるかはわからない。そんな名誉よりも、食料をユネスコに求めているのが本音かもしれない。
【編集:fa】
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