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【カンボジア】CATiCが「映画が子どもにできること」をテーマにイベントを開催
配信日時:2015年11月17日 19時30分 [ ID:2770]

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映画を観る子どもたち。スクリーンは株式会社オーエス提供。(2015年9月、撮影・黒澤真帆)

 2015年11月28日、茅場町にあるソーケン・ソーシャルサロンで、カンボジア農村部の子どもたちに映画を届ける活動を行なっている「特定非営利活動法人CATiC」が活動報告会を行う。

 CATiCは2012年9月に活動を始めて以来、メンバーが日本から渡航し映画を届けるスタイルだったが、2015年9月からバッタンバン州にて上智大学3年生の山下龍彦さんが駐在。元映写技師だったカンボジア人のサロン氏とチームを組み、一カ月の間にバッタンバン州、クラチェ州、プノンペンの孤児院など計15か所、1,000人以上の子どもたちに映画を届けている。

 当日は、駐在員の現状報告及び、9月に日本メンバーが実施した映画配達ツアーの様子などを報告する予定だ。

 また、同イベント内で「映画が子どもにできること」をテーマにパネルディスカッションを開催。ゲストには教員で現在映画評論家の寺本郁夫氏、学研で教育映像の企画・演出を手掛け、現在は子ども向け上映会や「調布まちシネマプロジェクト」を実施している株式会社シグレゴコチ代表の田辺弘樹氏、『GAMBA ガンバと仲間たち』や『シンドバッド』シリーズを制作している株式会社白組の亀山暢央氏、国内の学校や公民館で移動映写をする非劇場上映を手掛ける株式会社新日本映画社代表の甲斐秀幸氏らが登壇する。

 法政大学経営学部4年生の藤吉智子さんは「9月にカンボジアの子どもたちに映画を届けるツアーに参加し、映画が子どもに影響を与えるものであることを実感した。同時に映画の選定についてはより真剣に考えていきたいと感じた。今回届けた『劇場版 ゆうとくんがいく』を制作した株式会社白組が日本アニメーション株式会社と制作・公開している『シンドバッド』シリーズが、“親が子に観せたい映画”をテーマに作られたという話を聞いたことも、考えるきっかけになった」と話す。共同主催者でもある映像機器メーカーに勤務する上林萌柚さんは「子どもにとってどういう映画がいいのかという課題は日本にも通じる。子どもの発達段階によっても観せるべき映画は変わってくると聞く。映画が子どもにできることは何か、専門家の方達にお話を伺えたら。お子さんをお持ちの方や、これからパパママになる方たちにもぜひ聞いていただきたい」とイベントへの熱意を見せた。現在団体のFacebookページでイベントへの参加者を募っている。

【編集:高橋大地】

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