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【ミャンマー】上場直後まさかのストップ安 第4銘柄のファースト・プライベート銀
配信日時:2017年1月23日 11時00分 [ ID:4063]

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初取引を祝うベルを鳴らすファースト・プライベート銀行幹部(ヤンゴン証券取引所、撮影:北角裕樹)

 2017年1月20日、日本の支援で開設されたヤンゴン証券取引所(YSX)の4番目の上場銘柄となるファースト・プライベート銀行(FPB)が株式を公開した。同日の取引では午前の取引から、参考価格3万9000チャット(約3300円)に対して大きく下げ、ストップ安の3万4000チャット(約2900円)となった。これまで上場した3銘柄はいずれも上場後にストップ高となっており、今回は大方の予想を裏切る展開となった。

 ある市場関係者はストップ安の理由について「参考価格が割高と受け止められ、利益確定のために持ち株を放出する既存株主が多かった」と指摘。一方で、この日のFPBの出来高は約1億9500万チャット(約1600万円)で、昨年3月の上場当日の出来高が約35億チャット(約2億9000万円)だったファースト・ミャンマー・インベストメント(FMI)などと比べて低調な取引だった。買いが殺到したFMI株に比べ、ミャンマー人投資家の株式投資への熱意が冷めていることを物語っている。

 同取引所は、日本取引所グループや大和証券グループが出資。2015年に開設し、2016年5月にFMIが初めて上場して取引を開始。ただ、ミャンマー唯一の株価指標のMYANPIXは1月20日の終値時点で560.49と、同指標が開始した昨年5月に比べ6割以下の水準に下落している。株価低迷の中、上場銘柄が増えることで取引の活性化が期待されていた。


【執筆:北角裕樹】

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