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カンボジアの障がい者、スポーツを通して夢をーJICA
配信日時:2018年4月26日 9時15分 [ ID:4983]
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2018年4月26日、JICAカンボジア事務所が先月発行したカンボジアだよりNo79に『カンボジアの障がい者、スポーツを通して夢を 第2回パラ陸上競技会に30人参加』と題する記事が掲載された。
(記事) プノンペンのオリンピックスタジアムで3月10日、11日の両日、障がい者のための陸上競技会が開かれました。2020年の東京パラリンピック開催に向け、カンボジア国内でも障がい者スポーツの質を高め、関心と理解を深めることが目的です。カンボジア・パラリンピック委員会と、長年にわたりカンボジアの障がい者スポーツを支援している特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールドが主催、JICAのボランティアが運営に協力しました。
競技会には全国から身体・知的障がいを持つ約30人の選手が参加し、100メートルから1500メートルの中・短距離走と走り幅跳びの合計27競技が行われました。また、障害をもつ子ども達のために、パラ選手や応援にかけつけた人たちと一緒に、走ることを楽しんでもらう「ファン・イベント」も開かれ、障がい者とスポーツに対する理解を深めました。
カンボジアは、国として障がい者スポーツの振興や選手育成を強化しています。カンボジア・パラリンピック委員会のジー・ビスナ事務局長によると、カンボジア政府はバレーボール、アーチェリー、バスケットボール、水泳など17種の障がい者スポーツの振興のため、資金援助や国際大会でのメダル獲得者への賞金授与もしています。
「設立当初は3 種程度だった支援競技は、17種まで広がりました。メディアの関心も高まっており、2023年にカンボジアが開催地となる東南アジア競技大会(シーゲーム)に向けて、障がい者スポーツの盛り上がりにつなげたいと思います」と、話していました。
一方、ハート・オブ・ゴールドは、1998年から「アンコールワット国際ハーフマラソン」に障がい者が参加できるよう取り組んできました。東南アジア事務所長の西山直樹さんによると、2015年にシッティングバレーやブラインドサッカーなどの紹介を始めてから、パラリンピック委員会との関係性を構築し、2017年に第1回のカンボジア・パラ陸上競技会を開催し、今回で2大会目となる。毎年継続していける大会にしていきたいと話していました。
この大会では、障がい者スポーツ支援のためにJICAから短期ボランティアとして派遣された4人の筑波大学学生が運営に協力しました。同大大学院人間総合科学研究科の平賀慧さんは、「選手たちは毎朝6時半から2時間ほどの練習をこなしています。車いすなどの器具がそろわず選手育成に必要な環境が整わないこと、指導者が不足していることなど、多くの問題を抱えています。でも、こうした大会を通して選手自身が自信をつけ、また選手以外の人が夢を持ち、励みとなる機会をつくりたいと思います」と話しました。
【編集:YA】
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