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シャン州ユワンガン産『ミャンマ―スペシャルティコーヒー』の販売を本格開始ーAUNG COFFEE
配信日時:2018年5月17日 9時15分 [ ID:5044]

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ピンウールウィンにあるMCG(マンダレーコーヒーグループ)では、それぞれの地域ごとにコーヒーが厳密に管理されている

 2018年5月17日、自家焙煎珈琲をオンライン販売するAUNG COFFEE(アウンコーヒー)は、ミャンマー産のスペシャルティコーヒー(シャン州ユワンガン産)の販売を始めた。

 シャン州ユワンガンは、ミャンマー第2の都市マンダレーとシャン州の州都タウンジーの中間に位置し、標高1220〜2133メートルの高地にあり、肥沃な土壌を活かした高地栽培が盛んだ。しかし道路の整備はこれからの課題で、それぞれの都市から車で4〜5時間ほどの距離。

 AUNG COFFEE(代表 奥富 毅人氏)は、自らミャンマー各地のコーヒー農園を訪れ直接買い付けを行う。 ミャンマーのコーヒーは品質の高さから世界中から注目され、シャン州ユワンガン地区のコーヒーは特に品質が高く、その芳醇なアロマがSCAA(Specialty Coffee Association of America)のカッピングスコアでも80点以上を獲得している。

 これまでは、マンダレー州ピンウールウィン(メイミョー)産のコーヒーの流通の多くを占めていたが、ミャンマーではシャン州ユワンガンをはじめ各地域で高品質なコーヒーの栽培が盛んになってきており、マンダレー州モゴック、シャン州ピンラウン、ナウンチョのコーヒーも高い評価を受けており、チン州やヤカイン州もコーヒー産地として知られるようになった。

 AUNG COFFEEは、ユワンガン産のスペシャルティコーヒーの自家焙煎販売を皮切りに、ミャンマー各地のコーヒー豆の自家焙煎販売を開始する予定。
「ミャンマーの高品質なコーヒーは大量生産ではなく、小規模農家が栽培しているため、直接農家を訪れ栽培手法やその品質を確認しながら農家の方としっかりコミュニケーションをとっていくことが大切です」(奥富氏)

 コーヒーの賞味期限は焙煎後、およそ2~3週間。AUNG COFFEEは高品質なコーヒーを提供する為、生豆のまま輸入し国内で焙煎を行う。ミャンマーでは深煎りのコーヒーを極細挽きで直接お湯に溶いて上澄みを飲む方式が主流。生豆で輸入することにより日本で好まれるドリップ式のコーヒーとして焙煎、グラインドができることもメリットだ。

 ミャンマー語でAUNG(アウン)とは、“成功する“という意味。日本語の”あうん“「物ごとの始まりと終わりを表す」意味合いと同様に、珈琲豆の生産から一杯のコーヒーが注がれるまで一貫して関わることをコンセプトとしている。生産者と”阿吽の呼吸“で、質の高いミャンマーのコーヒーを日本のマーケットに広めていきたいと奥富氏は語る。

 シャン州ユワンガン産のコーヒーはオンラインショップで販売中。AUNG COFFEEは6/30・7/1に東京・増上寺で行われる“ミャンマー祭り”にも出店し、カフェを開設する予定。

【編集:AJ】

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