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フィリピン健康保険Philhealth「初年度無料」ドゥテルテ大統領の社会保障制度改革進む
配信日時:2019年4月15日 9時15分 [ ID:5625]

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Philhealthサマール島カトバロガン事務所 (2019年4月11日「HUAWEI Mate 20 Pro」で撮影)

 2019年4月11日、フィリピンでは、ドゥテルテ政権誕生以降、様々な施策が行われており、Philhealth (フィリピン健康保険公社)の加入条件も従来より緩やかになった。

 サマール島カトバロガンのPhilhealth受付カウンター担当者によると「シングルマザーで企業で勤務していない場合、初年度の保険料は無料で、本人と子ども1人が適用範囲になります。次年度からは、毎月600ペソ(約1,320円)で本人と全ての子どもが対象になります。ドゥテルテ大統領の貧困層の人も医療を受けやすくするための施策です。初年度の保険料を無料にしたのは画期的なことで加入者も増えていますが、情報のPR不足もありこの制度を知らない人が多いのです。医療費の50%を保険がカバーします」と話す。

 手続は簡単で、入口のカウンターで申込用紙に記入し、順番で呼ばれ受付カウンターのパソコンに個人情報を登録。その場で保険証を発行してくれる。保険証に自署し写真を貼り、ラミネート(パウチ)して完成となる。(ラミネート代は文具店で10ペソ約22円)

 初めて、保険証を手にしたロスリンさんは「初年度無料は、とても嬉しいです。ドゥテルテ大統領に感謝します」とホッとした表情だった。

 ただ、この地域で自営業や小さな商店などで働く場合の実質賃金は、1日150~300ペソ(約330~660円)。毎月の保険料の負担は大きい。

【編集:HK】

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