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【ミャンマー】渡慶次が伝説級王者にKO負け 伝統格闘技ラウェイで記憶飛ぶ激闘
配信日時:2019年11月4日 15時30分 [ ID:5965]

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ミドルキックを放つ渡慶次選手(左)とガードするトゥトゥ選手(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2019年11月3日、ミャンマーの伝統的格闘技ラウェイの「エアKBZファイト6」がヤンゴンであり、メインイベントとして渡慶次幸平選手が、引退からカムバックした伝説の王者のトゥトゥ選手と対戦した。渡慶次選手は第4ラウンドに2回のダウンを喫し、KOで敗北した。念願のベルトを手にすることはできなかった。

 試合は序盤、ローやミドルのキックを両者が散発的に繰り出す様子見の展開。第3ラウンドに入り、トゥトゥ選手が攻勢に出ると一気に激しい打ち合いとなった。第4ラウンド中盤、トゥトゥ選手はパンチと頭突きのコンビネーションで渡慶次選手からダウンを奪った。これに対し渡慶次選手のセコンドがタイムを要請。2分間の休憩を経て渡慶次選手は再びリングに立つものの、トゥトゥ選手の大振りのパンチの連打を受け後退、投げ技で全身を強打した。渡慶次選手はコーナーでしりもちをついた姿勢となり、レフェリーはこれをダウンと認定してカウントを開始。しかし渡慶次選手は茫然自失とした様子で立ち上がれず、レフェリーがKOを宣告した。

 試合終了後に渡慶次選手は「バーンといいのをもらったと思ったら、下半身が動かなくなった。気づいたら表彰台で相手がベルトを巻いていた」と話し、試合中の記憶がないことを明らかにした。

 ラウェイは、キックボクシングに似たミャンマーの伝統格闘技で、一説には1000年の歴史があるとされる。バンテージを巻いただけの拳で殴り合うことや、頭突きや投げ技も認められている。ダウンして気絶してもタイムをとることができるなど過酷なルールから、「世界で最も危険な格闘技」「素手のムエタイ」などと呼ばれる。

 渡慶次選手はラウェイ関係の有志らとともに、ミャンマーの教育支援活動に従事している。「子どもに夢を見せるために勝たなくてはならなかった。残念だ」と振り返った。

【取材/執筆:北角裕樹】

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