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【ミャンマー】「スーチーのマスク」手作りコンペに数千人 国家顧問が手縫いで対策訴え
配信日時:2020年5月20日 7時15分 [ ID:6409]

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コンペに投稿された個性的な手作りマスク(アウンサンスーチー氏の公式フェイスブックの投稿より)

 2020年5月20日、ミャンマーの事実上の最高指導者であるアウンサンスーチー国家顧問兼外相が、公式フェイスブックで開催した手作りマスクのコンペティションに応募が殺到し、話題となっている。スーチー顧問が自ら手縫いで製作したマスクを着用する姿を公開して、市民らに新型コロナウイルスへの対策を十分とるように訴えた。

 このコンペは、スーチー顧問が手作りマスクの写真などを同顧問の公式フェイスブックのコメント欄に投稿するよう呼びかけたもので、優秀作は同顧問がオンライン中継で表彰する。13日から15日の募集期間に、ミャンマー国旗を模したマスクや、平和を象徴するハトの柄など個性的な手作りマスクの応募が次々と投稿された。18日の時点で4万7千件のコメントが寄せられており、応募総数は発表されていないものの数千人が参加したとみられる。日本など海外からも応募があった。

 スーチー顧問は、「コンペの目的は競争ではなく、協力すること」と述べ、多数の応募に感謝するコメントを投稿した。スーチー顧問は、新型コロナの感染者がミャンマーで見つかった3月下旬に公式フェイスブックを開設。自ら手洗いの仕方を説明する動画を投稿したほか、政府内の会議をオンライン生中継するなどして、国民の支持を集めている。

 最大都市ヤンゴンでは5月13日から、外出時のマスク着用が義務化された。その一方で、使い捨てマスクは1枚400チャット(約32円)程度で販売されており、低所得層には負担が重いという指摘が出ていた。

【取材/執筆:北角裕樹】

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