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【タイ】医食同源 第9回 タイハーブ「空芯菜」
配信日時:2014年6月27日 11時30分 [ ID:645]
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2014年6月27日、タイ料理は種類も実に多く、飽きることがありません。その中でも定番人気メニューで代表的なものの1つに「空芯菜炒め」があります。
タイ語では「パックブーン ファイデーン」と呼ばれます。「パックブーン」は「空芯菜」、「ファイデーン」は「赤い炎」という意味です。大きな中華鍋で炎が上がるほど熱した油に空芯菜を入れ、一瞬のうちに出来上がる中華系タイ料理です。味付けは大豆を原料とする「タオチオ」という塩味のきいた調味料とオイスターソース。空芯菜のシャキシャキした食感に、にんにくの旨みと唐辛子の辛さが絶品で、私も大好きです。
空芯菜はつる性で、茎の中が空洞になっているためアサガオナとも呼ばれます。ビタミンC、カルシウム、食物繊維が豊富なほか、汗とともに失うカリウムも多く、エネルギーの代謝も高めてくれるので夏バテ防止にはぴったりなのです。
さらには抗酸化作用の高いβカロチンも豊富に含まれていおり、シミ・そばかすの原因となるメラニン色素の発生を抑えるのにも効果的だそうです。βカロチンは、体内でビタミンAに変換され、美肌や美髪にも効果が期待できるということで、南国タイの気候にとてもあっていますよね。
この「パックブーン」ですが、「空芯菜の炒め物」で使われるのは「パックブーンジーン」と呼ばれる種類のもので、他にも何種類もの「パックブーン」が存在します。「パックブーンジーン」は、タイ医学では体内の熱を下げたり、代謝を良くしたり、眼の充血やドライアイ、視力維持にも効果的だといわれるタイハーブです。
まだタイ語力に乏しかったころ、職場の同僚と食事中、この炒め物を前に「眼に良いのよ(サイターディー)、眼が綺麗になるのよ(タースワイ)」と連発され、随分長い名前だなあと勘違いして覚えてしまいました。その後しばらく、一人で注文するときにとても困った思い出があります。
最近では日本のスーパーでも見かけるようになってきました。これから夏の暑い季節に、ぜひ一品加えてみたいタイハーブですね。
【タイ医学研究家:宮原由佳(YUTIKA)】
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