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【ミャンマー】コロナの中で総選挙に号砲 シールド姿で演説 与党三分の二届くか焦点
配信日時:2020年9月9日 19時00分 [ ID:6654]

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事務所に看板を設置して運動を始めるパペーダン選挙区のUSDP関係者ら(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2020年9月8日、ミャンマーの政権を争う総選挙の運動期間が始まった。新型コロナウイルスの感染が拡大している中で、候補者らはマスクやフェイスシールド姿で運動を展開。与党国民民主連盟(NLD)指導者のアウンサンスーチー国家顧問兼外相が、ヤンゴン郊外の選挙区訪問を取りやめるなどの感染拡大の影響が出ている。

 今回の選挙は上院下院合わせて選挙区の約500議席が争われるほか、地方議会選挙も行われる。ただ国会の25%の議席は国軍枠になっているため、選挙で選ばれるのは75%になる。与党のNLDは前回選挙区の約8割の議席を抑える圧勝で政権交代を果たしたが、NLDが単独で大統領を選出するためには、上下両院の選挙区で66%以上の議席を獲得する必要がある。

 ヤンゴン中心部のパペーダン選挙区では、午前8時から下院に立候補するシートゥーマウン候補らがフェイスシールドやマスクをつけた姿で選挙区を練り歩き、マイクを握って支援を呼びかけた。対する国軍系の連邦団結発展党(USDP)のウィンカイン候補は同日午後、看板を設置して事務所開きを行い、支援者に運動への協力を求めた。新社会民主党(DPNS)のイーティンザーマウン候補は、地域住民に消毒薬を配って知名度向上を図った。同選挙区ではこのほか、連邦改善党(UBP)のアーカーチョー候補や団結民主党のネーミョーウィン候補が下院選挙に立候補している。

【取材/執筆:北角裕樹】

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