ワールドのニュース

【韓国】スマホ利用に寛大「学校内でのスマホ全面使用禁止は人権侵害」
配信日時:2020年11月11日 6時00分 [ ID:6790]

このエントリーをはてなブックマークに追加

写真をクリックすると次の写真に切り替わります。

韓国メーカーのスマートフォン WEBページから

 2020年11月、韓国の国家人権委員会が、学校内における携帯電話の全面使用の禁止は、「人権侵害」とした。ポケベル、PHS、携帯電話、スマホ。これらの通信機器の目まぐるしい発達は、教育現場にも多大なる影響を及ぼしている。

 授業中に、自由にそれらを使う児童生徒が多発したからである。現在の対処法としては、朝礼の時に回収して、終礼の時に時に返却するということだ。しかし、これに関しても、ダミーの通信機器を渡し、実際に日常使っているものは携帯し、授業中にも使うという現実がある。だから、回収する際に、一度電源を入れて、普段使っているものかを毎日確認する。その時間は本来、授業に使われるべき時間だ。ダミーではなく渡したとしても、二台三台使いをしている児童生徒も少なからずいるわけであり、いたちごっこは治まるところを知らない。

 しかし、この一度電源を入れさせる、初期画面なりを教師に見せるということが人権侵害だとして、韓国の高校三年生が国家人権委員会に陳情した。特性化高校(特殊分野の職業教育)の在校生もそれに続いた。

 人権委員会は、授業中であっても、一人の人間の通信の自由を奪ってはならないという見解だ。

 しかし、授業中に受けなければならない電話やメール、Lineとはなんなのだろう。昔の授業風景で、ノートを切り取った紙に伝言が書かれ各自に回ってくるというのはよく見た光景だ。少し教室内がざわつくが、毎時間行われるわけではない。

 でも、通信の自由だからと言って、授業中に電話で話したら、他の生徒の邪魔になる。よしんばそれも認められるということなら、会話からプライバシーが漏れて、かつそれが秘密性の高いものであり、自由に話していた生徒から、聞きたくもないのに聞かせられた生徒たちをプライバシーの侵害と言いかねない。

 学校に通信機器を持ってこないという厳格な校則はどうかと思うが、授業中に通信の自由を存分に堪能する生徒たちには、学校とはなにをするところか、幼児期から啓蒙が必要である。学級崩壊とは、こういう状態からも生まれる。

【編集:fa】

ワールドの新着ニュース