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大統領、そこのけそこのけ、首相のお通り 韓国
配信日時:2020年12月25日 6時00分 [ ID:6862]

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韓国首相(韓国政府系WEBサイトから)

 2020年12月、ご存知の通り、韓国には天皇が存在せず、大統領と首相の二人がいる(といっても、日本の天皇は象徴天皇で政治不介入だが)。良くも悪くも、いつも脚光を浴びているのが大統領だ。首相は、他国の弔問とか大統領が都合が悪くて行けない時にチョロっと名前が出る程度の存在だ、韓国では。

 しかし。今の韓国首相は違う。次期大統領を目指しているともささやかれているので、アドバンテージをあげているのかもしれない。もう、バンバン青瓦台批判を展開している。

 政府のソーシャルディスタンス水準見直しに対して「タイミングを逃してはならないが、性急に決断するのも危険だ」…希望としてはどちらになっても批判は来ない発言だ。

 さらに、首都圏の防疫状況のモニタリングのために、ソウル市庁に設置されている新型コロナ対応特別状況室に、臨時執務室を置くことにした…日本でも、県庁にガラス張りの執務室を作った有名人知事がいたっけ。まあ、この執務室は、会議用テーブルを置いた程度で、首相とその関係者全員が入って密になることはなさそうだが。

 ソウル駅臨時選別診察所も訪問している。その上で、ワクチンが年明け早々に導入されるにあたり、汎官庁次元で綿密に計画を立てて準備したいと語った。首相に決定権はあるのか。

 診察所訪問だけでなく、相次いで嶺南圏も訪れている。さらに8月からは、自分の冠テレビ番組を持って、閣僚らをゲストに料理を食べながらトークを繰り広げている(第一回目のゲストが、GSOMIA破棄おばちゃんだった…)。

 行き過ぎた自己広報とも揶揄されている。「コロナで疲れた時は、首相にぶつけてください」とTwitterでもつぶやき、選挙の前哨戦開始かと批判されると、削除した。行動は速い。

 大統領と、自殺を決行した前ソウル市長の間というポジションで目立たなかったのはわかる気もするが、かなり感情で動く、お口の軽い人だということは、なんだかよくわかる。こういう人に、権力を与えたらどうなるんだろうか。まっ、韓国のことだから、関係ないか。

【編集:fa】

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