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【フィリピン】小池樹里杏さんら台風18号被害の支援金でシードバンクを設立し被災農民を支援
配信日時:2021年12月28日 11時00分 [ ID:7747]

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リモートでメッセージを伝えた小池樹里杏さんと加川代表(アジアなりわいネット提供)

 2021年12月27日、10月に台風22号により多大な被害を受けたフィリピン北部アブラ州の農民らを支援するために集められた支援金が来日した現地のコーディネーターに手渡された。式典には日比ハーフ女優の小池樹里杏さんもリモートで参加した。

 支援金の贈呈は、兵庫県賀川記念館で行われた。贈呈式では、今回、支援金を贈呈した団体アジアなりわいネット代表の加川真美さんをはじめ関係者が参加。また式典のために来日した現地コーディネーターのアラン・クレデラさんが現地で生産された蜂蜜を大阪府能勢町の養蜂家和田隆さんが生産した蜂蜜とが交換された。また、日比ハーフの女優で今年ミスジャパンで4位となった小池樹里杏さんがリモートで参加し、支援へのお礼と支援の継続を呼びかけていた。

 台風19号(コンパス)は、10月11日と12日にかけてフィリピンルソン島北部の5つ以上の州に多数の死傷者と冠水被害、土砂崩れ、道路の寸断といった甚大な被害をもたらし、損害総額は1億ドルに及んだ。

 アジアなりわいネットは、2018年から兵庫県丹羽地域で行われている複合農業や生産加工方法をアブラ州の農民らが来日するなど交流していた。今回、台風コンパスのアブラ州の被害を知り、自らの平成26年8月豪雨「丹波豪雨」の被災経験から、台風の被害にあったフィリピン農民の生活基盤づくりに役立つようにと「アジアなりわいネット」に寄付金を申し出ていた。

 贈呈された支援金は、現地の農民たちが生活を取り戻れるよう「シードバンク」(種子銀行)として、農業の初期投資に必要な種苗や子豚や雛、農業資材などの資金を無利子で貸し付け、収穫が可能になった後に返済するという基金として運用。農民が復興したのち、基金に返済された貸付金は、基金に災害保険という形でプールされ、また災害が起きた時に基金が同じ役割を果たすように整備される。

 アジアなりわいネットでは、引き続き支援を呼びかけており、以下で募金活動も続けている。

口座名: ゆうちょ銀行 店名:四三八(ヨンサンハチ)
店番:438 普通預金 口座8968284 アジアナリワイネット
(お振込みの際は通信欄に「アブラ台風支援」と書いてください)
連絡先: 加川 真美 アジアなりわいネット代表
e-mail mami.kagawa@gmail.com

取材協力:ツナミクラフト 東山高志 代表

【編集:そむちゃい吉田】

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