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【フィリピン】セブ島最大のイベント！ シヌログ・フェスティバル(海上パレード)
配信日時：2023年1月14日 11時00分 [ ID:8606]

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シヌログ・フェスティバル(海上パレード)2023年1月14日朝撮影

　2023年1月14日、フィリピン最大の観光地セブ島でシヌログ・フェスティバルが開催中、国内外から多くの観光客が訪れている。今朝は、海の安全を祈願して約200隻が海上をパレード。参加者は朝3時ごろセブ市ADUANA港から乗船した。5時40分から花火が打ちあがり、海上パレードがスタート。マンダウエからセブ方向に向け航行し、新しいブリッジの下でユータウンした。

　シヌログ・フェスティバルは、1980年から開催されているセブ島最大のイベント。派手な衣装と音楽で街中をパレードして歩く様は、サンバカーニバルのようなイベントだ。このイベントがフェスティバルとなったのは1980年と古くはない。しかし、もともとセブにあった伝統的な踊りシヌグをベースにしている。そのシヌグの踊りこそがフィリピンがスペイン植民地統治される以前、約400年前から伝えられている伝統的な舞踊だ。

　当初は、動物などの木像を抱えて踊っていたものが、スペイン統治の後に、セント・ニーニョ像に置き換えられ、祈りのシヌグという踊りになった。それは、セント・ニーニョ教会の前で蝋燭売りが蝋燭をもって行う踊りとして現在でも見ることができる。そして19世紀半ばに「戦いのシヌグ」ができ、トゥーラン舞踏団が受け継いできた。これは、ダンスというより歌劇ともいえるもので、セブの歴史絵巻が踊りの中で表現されている。

　フェスティバルで踊られるシヌログは、戦いのシヌグを継承してきたトゥーラン舞踏団が中心となって作り上げてきたイベントだが、現在ではセブ島だけでなくフィリピンでも指折りの大イベントになっていて、参加チームは、それぞれ独自のコスチュームと踊りでパレードに参加している。

【取材/撮影：Eula Casinillo・編集　そむちゃい吉田】

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