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【コラム】修学旅行に親が同行する韓国の異常事態! 子どもたちの本音は?
配信日時:2023年3月30日 6時00分 [ ID:8783]

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 韓国では、保護者が修学旅行についてくる案件で論争が起きている。保護者のコメントは取材されているが、子どもの本音はなかなか聞くことはできない。

 筆者の同級生の父親の職業は、民営のバスの運転手さんだった。小学校の遠足や修学旅行、中学の修学旅行(本土部分)、高校の修学旅行と、バスは違った(会社の配慮だと思われる)が、いつも、彼のお父さんが同行した。小学校の集合写真の隅には、お父さんがおちゃめに見切れている。彼は「お父さんに見張られている気がして、全然楽しくない」と愚痴っていた。誰かが父親にチクるかもしれないので、夜の秘密暴露大会にも参加しなかったそうだ。女子は、そんな彼をかわいそうに思った。ついてこられるのは、それが職業であっても、迷惑でしかないのだ。

 韓国では、2014年に、セウォル号沈没事故が起きた。修学旅行中の高校生ら299人が死亡し、今だ5人が行方不明だ。そのトラウマ。我が子が修学旅行で大事故に巻き込まれると考えると、自宅でジッとしていられない思いはわからなくもない。けれど、事故に巻き込まれる時は、玄関を一歩出たところで起きる場合もある。なにも起きないことを祈り信じて、送り出すことで、子は成長していくものではないだろうか。

 昼食の場に現れて「うちの子には、牛肉しか食べさせていませんから」と、メニュー変更を1人だけされる子の心の中を親は推測しているのだろうか。同じ宿泊所、これは空き部屋があったのなら仕方がない。しかし、せっかく「今しかできない話で盛り上がっている」部屋に夜中に入ってくるのは、他の子に失礼だと思わないのか。部屋がとれなかった? あるいは宿泊費を浮かす? 親は、車中泊で同じことをする。宿泊所も、鍵なんかかけたら、ドアごと壊されてしまうから、開けっ放しなんだろうし。

 遠足で日帰り遊園地の際には、おそらく距離的に近いからと、三分の一の親が来て、眺めていたそうだ。筆者なら、もう「不参加」。当日朝に「お腹痛い」にする。

 この過度な過保護は、セウォル号事故とセットにになって、SNSでは親の行為が正しいとされている韓国。だったら、親になる前にきちんと教員資格をとって、おうちで教育して世の中デビューは、就職時でいいんじゃないですか…職場にも毎日ついてくるだろうけれど。

【編集:fa】

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