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26万円の「偽装軍服結婚式」! 韓国国防部も苦々しい、サーベルアーチの深い闇
配信日時:2025年11月4日 8時15分 [ ID:10483]

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 韓国には徴兵がある。職業軍人もいる。現役軍人や正式な儀仗隊ではない者が、軍服を着て軍の儀式を執り行うのは、法律に違反する。軍人でない者がコスプレした場合、1年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金、意外と重罪なのだ。

 韓国の結婚式で今ヒットしている演目がある。陸軍の制服を着た6人の男性が、司会者の声に合わせ腰に刺したサーベルを頭上で振りかざして、お互いに突き合わせる。

 イメージで言うと、サーベル一対3組がアーチを作っている中を、新郎新婦が通る。新郎新婦だけでなく、入場客全員を対象にしたものもある。

 これは、民間のウェディング関連企業が考えた「軍の除隊者のロマンの再現」というものだ。確かに、兵役に行ったことがあるものならば懐かしさがあるだろう。ネットで紹介されて以来、なかなか好評だったりする。1回の料金は21万円から26万円程度。今の韓国ならば、富裕層向けのサービスであろう。それでも予約は殺到している。(基本的に)一生に一回の結婚式に、新郎のたくましさを現す不可欠な演出。親の財布のひもも緩む。陸軍だけでなく、一般的な軍服、特殊戦司令部の戦闘服などの対応も可能。

 兵役を逃れるために国籍を捨てる若者たちもいて、このように軍に染まる…有事が起こらなければ二度と戦いに行くことのない世代もいるのが、今の韓国だ。

 軍隊を統括する国防部も、このヒットを苦々しく見ている。法律が存在するのだから、どんどん罰していけばいいのに、もしやこの演出にあこがれて兵士になりたい若年層がいるというところに着目しているのだろうか。

 ウェディング業者には説明を求めている。違法かどうか精査し、違反が確認されたら捜査機関を動かすなどと弱腰の対応。ちなみに結婚式場の軍人は、芸能人でもなく、ただのアルバイトさんだ。

【編集:fa】

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