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日本文化「枕詞」まで韓流に侵食されている
配信日時:2025年11月26日 12時00分 [ ID:10633]

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 日本には、和歌という文学がある。その和歌には、枕詞(まくらことば)といって、特定の言葉の前に置いて語調を整えたり、情緒を醸し出すのに使われる言葉がある。
例えば、「たらちね」は、母。「ちはやふる」なら、神へと導いていく役割をする。

 使い方や意味が分からなくても「まくらことば」という単語を聞いたことがある日本人は多いはずだ。

 「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」
という和歌がある。 
平安時代前期の「伊勢物語」に登場し、作者は未詳とされているが、在原業平と考えられている。
意味としては、からごろも(当時の装束)を着慣れるように、慣れ親しんだ妻が都にいるというのに、はるか遠くここまで来てしまった旅のつらさが身にしみて感じる。
遠くに行きたいと思ったけれども、良い妻がいるのに、なんで旅にでてしまって遠くまで来てしまったのだろうが、現代語訳であろうか。
「からごろも」は、衣服がよれよれになるくらい好んで着る衣服=そのくらい慣れし親しんだ妻という表現への「枕詞」なのだ。

 この「からごろも」は、筆者の学生時代に古文で習った際は「唐衣」という漢字で書かれていた。
当時は、唐と言えば中国を差していた。遣唐使という言葉もあるくらい、平安貴族にとって、中国=唐は憧れの地であった。

 ところが、だ。最近の古文の教科書には「韓衣」と表記し、それになんの疑問も持たない学校予備校大学の教える側は否定せずに使っているのだ。
平安時代に、韓国は存在しなかったし、朝鮮民族という文字には、韓は入っていない。
確かに、絵巻物でみる平安装束と、韓服は似ているかもしれない。だが、もともとは中国の伝統衣装であり、朝鮮半島に逃げていった中国人が着ていてもおかしくはない。
どこまでいっても、「からごろも」は「唐衣」であり、「韓衣」ではないのだ。

 ネット検索でも、両方出てくる。だが、韓服の方は、漢字まで入れて出てくるもので、からごろもと入力して出てくる99%は「唐衣」の方なのだ。

 こうして、日本伝統の和歌まで、侵食してくる国は恐ろしい。間違いにも気が付かず、教える側にはなんらかの意図が存在するのかもしれない。

 古文はなかなか読み辛い文学ではあるが、日本人としてきちんと目を光らせたいものだ。

【編集:fa】

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