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命を救うのはソウルだけ? 韓国の「医療一極集中」が加速、地方から遠征する患者が4割超の衝撃
配信日時:2025年12月27日 8時00分 [ ID:10756]

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 コロナ禍の重労働に対する評価の低さで、韓国の医療関係者は一時的なストを行った。しかし、医療の進歩と国民の生命を守る心まで捨てたわけではない。

 2024年度に韓国ソウルの病院で手術を行った患者の約4割が、ソウル以外の住民だった。やはり首都圏になる医療機関は、医療者の技術力も、病院の設備など一つ一つとっても、地方より格段上である。助からないと地方で言われた命も、首都圏に行けば助かる可能性もある。

 2024年度の総手術患者数は45万3784人。そのうち19万1640人(全体の42.2%)が千穂からの「遠征患者」だった。医療費は、1500億円がソウルの医療機関に落ちた。10年前に比べて、患者数は22.2%増加しており、ソウルの医療機関一極集中は否めない。

 もちろん、入院を伴う手術だけでなく、日帰りの診察も同じような状況だ41.5%である623万人がソウル市民以外。やはり1兆2000億円を同じようにソウルに落としている。

 けれど、政府はこれを苦々しく思っている。地域偏在の是正として「地域医師制度」が導入されている。学費や寮費を全額支援し、卒業後は最大10年地方の医療機関に勤務する~日本における防衛大学システム。
また、地方に公立の「医科大学」を作っていく方針を掲げている。

 当面は、ソウルに集中している医療だが、将来的にどこでも同じような医療レベルになるよう、関係者は設計図を描いている。

【編集:fa】

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