TODAY 2026年3月11日
ワールドのニュース
SONYが「TONY」になる日――テレビ事業の中国移管で幕を閉じる日本家電「栄華と凋落」の半世紀
配信日時:2026年1月24日 12時45分 [ ID:10836]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
ソニーグループが、テレビ事業の経営権を中国家電大手のTCL集団に事実上移管することが明らかになった。中国のポータルサイト・騰訊網などが伝えたところによると、ソニーは今月20日、「Sony」および「BRAVIA」ブランドの運営をTCLとの合弁会社へ引き継ぐことを決定した。新会社の出資比率はTCL側が51%と過半数を占め、経営の主導権を握る。かつて世界を席巻した「日本勢のテレビ」が、製造面において事実上の終焉を迎えることになる。
ネット上では、かつて中国で見られた日本ブランドの模倣品になぞらえ、「ソニーがトニー(TCL製のソニー)になった」と揶揄する声も上がっている。しかし、産業界では今回の決定は驚きをもって受け止められていない。自前で液晶パネルを生産できなくなったソニーは、長年LG電子やTCLから供給を受け、組み立て自体もTCLに委託してきた。原価の7割を占めるパネルを他社に依存し、ブランドのロゴを貼ることで高価格帯を維持するビジネスモデルは、すでに限界に達していた。
日本のテレビ産業は、1990年代には世界シェアの9割を独占する誇り高き「国策産業」であった。しかし、アジア通貨危機後に巨額の投資を断行した韓国勢や、政府の支援を背景に急成長した中国勢に押され、2012年にはソニー、パナソニック、シャープの主要3社で計1兆6000億円という巨額の赤字を計上した。かつての「四天王」のうち、シャープは台湾の鴻海精密工業の傘下に入り、東芝のブランドは中国のハイセンスへ渡った。さらに2024年にはシャープの堺工場が停止したことで、液晶パネルの火は発祥の地である日本から完全に消滅した。
ソニーなどはその後、利益率の低いテレビから撤退し、イメージセンサーや車載用電池といった上流の基幹部品事業に活路を見い出してきた。だが、最終製品という「出口」を失うことは、部品事業の孤立を招く懸念も孕んでいる。ブランドが「サプライヤー(部品供給企業)」へと化していく中で、現在の主力事業であるセンサーや電池が、かつてのパネルと同じ衰退の道を歩まないという保証はない。
半世紀をかけて築き上げた頂点から、20年をかけて転落した日本のテレビ産業。その歴史を「長い別れ」と表現する向きもある。電子産業において永遠の王者は存在しないという冷厳な事実を、今回のソニーの決断は改めて浮き彫りにした。
【編集:af】
|
|
|
|
<< 関連記事 >>
ワールドの新着ニュース
韓国で社員食堂が空前の大ブーム・物価高を背景に、安くて豪華なランチが会社員の心を掴む
[ 2026年3月9日 7時00分 ]
韓国ナイトクラブの変遷と現在、昭和の社交場から独自の「ブッキング」文化までを紐解く、大人の真実
[ 2026年3月7日 7時00分 ]
心優しき韓国の獣医、治療費の代わりにお米を受け取る「お互い様」の精神が繋ぐペットと家族の絆
[ 2026年3月6日 7時00分 ]
さらば「Nori」! 世界が「Gim」と呼ぶ日。韓国が仕掛けるブランド革命、海藻市場の覇権争い
[ 2026年3月5日 7時00分 ]
美肌の代償は「この世の地獄」!? Kビューティが暴くビタミンC大量摂取、悶絶の結石リスクとは?
[ 2026年3月4日 7時00分 ]
昼休み10分延長の代償は有休6日!? 韓国で炎上中の「超せこい」労働搾取と絶望の現場
[ 2026年2月26日 7時00分 ]
AIが守護神に! 韓国の最新詐欺対策と、その裏に潜むプライバシー侵害という諸刃の剣
[ 2026年2月25日 8時00分 ]
死者ゼロで無期懲役の衝撃! ユニクロを愛した「善人」尹錫悦、猫カフェへの逆転抗戦
[ 2026年2月24日 17時30分 ]
人気ニュースランキング
[ ワールド ]
韓国社会に潜む「闇」、若者狙う海外監禁詐欺、年間7万人超が失踪…政策の隙間で広がる犯罪
「中国人客激減」でも下がらないホテル代、東京都内ビジネスホテルが「1泊1万円以下」に戻らない
その他の国の最新ニュース
タイ [ 2026年2月10日 6時30分 ]
ベトナム [ 2026年1月30日 14時15分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2026年2月11日 8時00分 ]
ラオス [ 2026年1月22日 20時00分 ]
国連・SDGs [ 2026年3月8日 7時00分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2026年3月6日 5時00分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2026年1月27日 19時30分 ]
フィリピン [ 2026年3月10日 8時00分 ]