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大人買い…ペットボトル症候群にご注意を <2>
配信日時:2023年8月17日 8時00分 [ ID:9134]

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ペットボトル

 前回、緊急糖尿病入院とペットボトル症候群には密接な関係があり、それは大人買い箱買い、叱る人がいないを書いた。自業自得だとコメントをお寄せいただき、ごもっともと思った次第だ。

 さて、この二つの病には、もう一つの病も関わってくる。「水中毒」だ。

 筆者の同級生にいわゆる「不良」がいた。20歳になった記念に、スーパーの魚売り場で、普通に買い物をしているおっさんを殴って(おっさんは何もしていない)、新聞の犯人欄デビューをしたちょっと不良の常識では考えられないレベルの男子だった。

 あるとき、彼のおじさんから、彼が急死したことを知らされた。死因は、2Lのペットボトルをラッパ飲みで、短時間で飲み切り、腹が破裂…えっ! と思ったが、彼らしいなと納得してしまった。一つの命が消えたことに対して非常に不謹慎なのだが。

 胃は意外と柔軟だから(大食い番組も存在することだし)、破裂はなくはないとしても、ペットボトル飲料の種類によっては、血糖値がMAXを上回ったとも考えられるし、水中毒で、体液が大量の水で短時間に薄まり、血中ナトリウム濃度が急激に低下したとも考えられる。

 最近も、20分の間に500mlのミネラルウォーターを4本飲んだ女性が亡くなった。不良は、その2倍量なのだ。

 夏になると、水分補給をみんな心がけるようになった。上手な水分の取り方は、15分に一口の常温の水が望ましい。一日トータル(味噌汁やスープも入れて)で、2L。発汗を考えても、プラス500mlだろう。でも、暑い。どうせ飲むなら、冷たい物を一気に取って、デスクサイドにはなにも起きたくない(コーヒーは利尿作用があるので、とりあえず水分とは認めない)。

 けれど、飲み方一つで命にかかわることも十分あり得る。

 誰にも叱られない大人だからこそ、上手な水分の取り方を心掛けたい…できれば水が望ましい。お茶もダメではないが、色がついているというのは、やっぱり水の吸収力とは違う。そして糖分も入っていないこと。

【編集:fa】

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