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危険 フィリピン乗り合い小型バス「ジプニー」ボロボロ再生タイヤや整備不良も
配信日時:2025年8月2日 16時00分 [ ID:10318]
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フィリピンの国民的交通機関であるジプニーの安全運行に深刻な懸念が浮上している。写真に写る一台のジプニーは、その実態を生々しく物語る。特徴的なのは、使い古されたタイヤに新たなゴムを重ねた再生タイヤの使用だ。一見して補修されたように見えるものの、その内部構造の安全性は担保されず、急な負荷がかかった際に剥離や破裂といった致命的な事故につながる危険性を内包する。
再生タイヤは新品タイヤと比較して耐久性やグリップ力が著しく劣る。摩耗が進んだ路面との接地面や、経年劣化によるゴムのひび割れなどは、日々の運行におけるリスクを高めている。
さらに目を引くのは、車体の老朽化だ。長年の使用によるものと思われる塗料の剥がれ、各部の錆び付きは、車体全体の強度低下を暗示する。特に、乗客の安全を直接左右するフレーム部分の腐食は、衝突時の安全性に重大な影響を及ぼす可能性がある。また、外装の傷や凹みは、過去の事故や日常的な酷使を物語り、適切なメンテナンスが施されていない可能性を示唆する。
フィリピンでは、経済的な理由から再生タイヤの使用や老朽化した車両の運行が一部で容認されている現状がある。しかし、安全基準の緩慢さは、乗客のみならず、道路を利用する全ての人の安全を脅かす要因となり得る。過積載運行が常態化している現状も、タイヤや車体への過度な負担を招き、事故のリスクを増大させる。
専門家は、再生タイヤの使用はあくまで一時的な措置であり、根本的な解決には車両の定期的な点検と適切な部品交換が不可欠であると指摘する。老朽化した車両の継続使用は、予期せぬ故障を引き起こし、運行の遅延だけでなく、人命に関わる重大な事故につながる可能性も否定できない。
フィリピン政府は、ジプニーの近代化計画を推進しているものの、その道のりは険しい。依然として多くの旧型ジプニーが街中を走行しており、安全対策の強化が急務である。乗客一人ひとりが安全意識を高めるとともに、政府によるより厳格な車両検査と安全基準の設定が求められる。安全な公共交通の実現に向けて、早急な対策が望まれる。
【編集:NL】
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