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【空の玄関口に活気】マッサージチェア満席、出発前の憩い求める人々
配信日時:2025年10月19日 7時00分 [ ID:10465]

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2025年10月17日、マクタン・セブ空港 国内線

 フィリピン中部の空の玄関口、マクタン・セブ国際空港(MCIA)。国内線出発ロビーは、連日多くの旅行者で賑わいを見せている。広々としたフロアには、出発前の時間を過ごす人々や、旅の疲れを癒そうとする利用者の姿が目立つ。

 特に目を引くのが、ロビーの一角に設置されたマッサージチェアのコーナーだ。この日も、複数の最新式マッサージチェアが並ぶエリアは「Rest N Go」の看板を掲げ、「満席」の状態が続いていた。フライトを待つ人々は、キャリーバッグを傍らに、しばしの休息に身を委ねている。料金は、10分50ペソ(約130円)から1時間300ペソ(約780円)までの手軽な価格設定で、スマートフォンのアプリ決済や現金での支払いにも対応している。「たった10分でも血行が良くなる」といった効果が提示されており、長旅の移動で凝り固まった身体をほぐしたいという需要の高さがうかがえる。

 また、ロビーでは空港スタッフと見られる女性二人が、鮮やかな赤を基調とした民族衣装風のユニフォーム姿で、明るい笑顔を見せていた。利用客へのホスピタリティを示すかのような、その装いも旅情を盛り上げている。

 同空港は近年、国内外の路線を拡充し、セブ島への観光客が増加。ロビーの賑わいは、フィリピン経済の回復と観光産業の活況を映し出しているようだ。出発前の限られた時間を利用して、リラックスを求める旅人の姿は、多忙な現代社会における「憩い」への渇望を象徴している。

【編集:LN】

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