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フィリピンATMでクレジットカードを使った現金引き出しトラブルーミンダナオ島オサミス発信
配信日時:2025年11月3日 7時00分 [ ID:10495]

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銀行のATMトランザクションレコード。これにも「Unable to Dispense」と記録されていました。これをクレジットカード会社にメールでおくり請求がなかったことに手続きされました。

 フィリピン・オサミスで暮らして16年。これまでATMに関するトラブルは2回発生しました。

 1回目:カードが戻ってこなかった

 最初のトラブルは、ATMから現金とレシートは出てきたものの、クレジットカードが戻ってこなかったというものです。
フィリピン人の家族を連れてLANDBANKに苦情を申し立てました。
書類に氏名・住所・電話番号を記入して提出すると、金曜日の午後だったため「月曜日の午前中にご連絡します」とのこと。しかし月曜日になっても連絡はなく、再びLANDBANKを訪ねると、ようやくカードを返却してもらえました。

 2回目:現金が出てこない

 2回目のトラブルは、やはり日本のクレジットカードで現金を引き出そうとしたときのことです。
1回目の10,000ペソ(26,851円)の引き出しには成功したものの、2回目の操作ではレシートとカードだけが出てきて現金が出てこない。通常、現金が不足している場合などはエラーメッセージが表示され取引が終了しますが、今回は「出金完了」と印字されたレシートが出てきました。

 一度自宅に戻って家族に相談すると、「次の利用者が現金を抜き取ってしまうケースがある。すぐに確認に行こう」とのことでATMに戻りました。
しかし機械は「OFFLINE」表示のままで現金も出ておらず、LANDBANKへ向かって再び苦情を申し立てました。
職員に経緯を説明し、出金記録を確認してもらうと「Unable To Dispense(現金払い出し不能)」の表示があり、「請求はされないはず」との説明を受けました。

 ところが翌日、三井住友カードの利用明細を確認すると、しっかり「海外キャッシングサービス利用」として26,851円が記録されていました。
その記録を持って再びLANDBANKを訪ねると、「クレジット会社に問い合わせてください」との回答。
「トランザクションエラー証明書を発行してほしい」と頼みましたが、「本社への依頼が必要で時間がかかる」と言われました。

 クレジット会社とのやり取り

 次に三井住友カードに電話をすると、「担当者から折り返しご連絡します」とのことでさらに1日待ち。翌日、担当者からの電話で「ATMのレシート、出金記録、可能であれば銀行発行のトランザクションエラー証明書をメールで送ってほしい」と依頼されました。
ただし「LANDBANKが返金に応じれば良いが、海外キャッシングサービスの場合は約款上、返金ができないこともある」との説明も受けました。
 
 証明書の発行は間に合わず、ATMレシートと出金記録だけを送付。
その後、三井住友カードから「10月24日付で該当取引は存在しなかったことになり、請求は取り消されます。ご迷惑をおかけしました」との連絡を受けました。
こうして無事、26,851円の請求は消えました。

 終わりに

 10月14日のトラブル発生から24日の解決まで、実に10日間。
私は永住者で時間もありましたが、旅行者や英語に不慣れな人であれば泣き寝入りする可能性もあるケースです。
海外でのATM利用は、現金の出金確認とレシート保存が何より重要だと痛感しました。


【文/:上野浩一(フィリピン・オサミス在住)】

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