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【ダバオ発】新築住宅に「命の水」を フィリピン流・水道新設工事の光景
配信日時:2026年1月22日 11時00分 [ ID:10820]

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DECA HOMES MULIG(ダバオ市トリル地区)2026年1月19日

 2026年1月19日、フィリピン南部ダバオ市郊外のトリル地区に位置する新興住宅地「デカホーム・ニュータウン DECA HOMES MULIG」で、新築住宅への水道接続工事が行われた。人口流入が続く同地区では、住民の生活を支える「命の水」を確保するためのインフラ整備が、現場作業員らの手作業によって一軒ずつ進められている。

 フィリピン郊外の住宅地における水道事情は、日本のような「開栓依頼をすれば即座に利用できる」仕組みとは大きく異なる。道路までは本管が敷設されているものの、宅内への引き込みは、利用希望者が申請を出してから初めて行われる「新設工事」として扱われる。この日の工事は、地域インフラを担う「BPウォーターワークス(BP Waterworks, Inc.)」の作業員5人一組のチームによって実施された。

 作業は、道路脇の地中に埋設された水道栓の探索から始まった。同地区ではすでに隣家が水道を使用している場合が多く、配管を保護するために周囲がコンクリートで固められている。作業員らはハンマーやバールを用い、隣家の配管を傷つけないよう慎重にコンクリートを割り、接続箇所を露出させた。

 接続作業では、鮮やかな青色の水道メーターが新たに取り付けられ、ポリエチレン製のホースを用いて宅内の水道管へとジョイントされた。工事の最終段階でバルブが開かれると、管内の空気が抜け、勢いよく水が空中に噴き出した。この瞬間にようやく、新居での水道利用が可能となる。

 ダバオ市では中心部の過密化を背景に、トリル地区のような郊外での大規模なサブディビジョン(分譲住宅地)開発が加速している。住宅の建設スピードに対し、公共インフラの整備が追いつかない側面もあるが、現場では「すべての家庭にきれいな水を」というスローガンのもと、地道な接続作業が連日続けられている。

【編集:Eula】

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