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フィリピン南部フェリー沈没、15人死亡・43人不明・日本建造の老朽船、運航会社は過去にも惨事繰り返す
配信日時:2026年1月26日 13時00分 [ ID:10841]
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フィリピン南部のバシラン州沖で2026年1月26日未明、乗客乗員計359人が乗った貨客フェリー「M/V トリシャ・カースティン3」が沈没した事故で、フィリピン沿岸警備隊(PCG)は15人の死亡を確認したと発表した。依然として43人が行方不明となっており、海軍や地元漁船による大規模な捜索活動が続いている。日本の外務省によると、現時点で日本人が巻き込まれたとの情報はない。
沈没した「トリシャ・カースティン3」は、1995年に北九州市の若松造船(現・ニッスイマリン工業)で建造された日本の中古船だった。かつては広島県と愛媛県を結ぶ瀬戸内海の短距離フェリー「カメリア2」として活躍し、2010年にフィリピンへ売却された。日本国内では穏やかな内海での運用を想定した設計だったが、移譲後は二段ベッドを詰め込むなどの大規模な改装を施され、外洋に近い海域での夜行航路に投入されていた。建造から31年が経過しており、生還した乗客が「船底に穴が開いた」と証言していることから、老朽化による金属疲労や船体の損傷が沈没の直接的な原因となった疑いがある。
同船を所有する運航大手「アレソン・シッピング・ラインズ」の安全管理体制も厳しく問われている。同社は過去にも大規模な事故を繰り返しており、2023年3月には今回の現場に近いバシラン州沖で「レディ・メアリー・ジョイ3」が航行中に火災を起こし、33人が死亡する惨事となった。さらに2016年には「ダニカ・ジョイ2」が港内で転覆し、わずか2カ月前の2025年11月にも同社の別の船が衝突事故を起こしたばかりだった。
フィリピン海事産業局(MARINA)は、度重なる事故を受けて同社に対する全船の運航停止命令を検討している。四方を海に囲まれたフィリピンにおいてフェリーは市民の重要な足だが、日本などから輸入された老朽船の転用と不十分なメンテナンスが悲劇を繰り返す背景となっており、当局の監督責任を含めた抜本的な対策を求める声が強まっている。
【編集:af】
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