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タイ〈アジアクロスカントリーラリー2025〉地元と協力、友情で築くラリー車両維持の絆
配信日時:2025年8月16日 10時00分 [ ID:10355]

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スタート直前には4WDトラブルが発覚

 2025年8月13日、アジアクロスカントリーラリー(AXCR)の5日目は、再び舞台をプラーチーンブリーに移し、LEG3と同様にスタート地点とゴール地点が一致するループコースで行われた。SS(スペシャルステージ)は、LEG1と同じルートが採用される。

 本コースは約200kmの山や急な丘のない平坦な地形。

 2つのセクションに分かれたコースでは、最初の100km区間に長さ400メートルの水場と水路が含まれる。その後、60km地点と65km地点で2つの小川を渡らなければならない。92.5km地点から始まるコースの後半は村々の間を通過するため、速度制限標識が多く設置されており、これを見落とすとペナルティとなる。

 特にSS終盤ではさらに高い集中力が求められ、199.13km地点のゴールに到達するまでの間、80km以上にわたり障害物や泥沼、水場といった厳しい条件に直面することとなる。

 昨日のメンテナンスデーを経て、すべてのチーム車両が戦線に復帰。桃伎舎がテクニカルサポートを担当するチーム「Garage Monchi & Yanagawa Iron Works JAPIND」も、前後ディファレンシャルギアやワイパーモーターを修復し、万全の状態でLEG5に臨む準備を整えた。

 しかし、リエゾンスタート直前にエアコンファンの動作不良が発生し、さらにSSスタート直前には4WDトラブルが発覚した。そのため、コース前半は2WDでの走行を余儀なくされた。

 上記のアクシデントに追い討ちをかけるように、SS後半では、ミスコースしたチーム車両との正面衝突というアクシデントが発生した。しかし、損害は左側ヘッドライトの破損だけで済み、不幸中の幸いだった。こうしたトラブルに見舞われながらも、チームは無事にゴールまでたどり着くことができた。

 また、LEG終了後には必ず近隣の洗車場で車両を洗う。これは、泥などに隠れたクラックを整備中に見逃さないための重要な作業だ。さらに、現地の方々の協力を得て車両のコンディションを維持すると同時に、地域の方々との友好関係も築いている。LEG6はタイとカンボジア間の軍事情勢により、キャンセルになった。

【編集:安麻比呂、DAI GOTO、写真:HIROMA MATSUMOTO、YUDAI TAKAHASHI】

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