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【タイ】シリキット王太后崩御に伴う服喪—政府が国民・事業者に自粛を要請—
配信日時:2025年10月25日 18時15分 [ ID:10496]

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タイ王室からの発表文(タイ政府広報より)

 2025年10月24日 タイ王室庁は、タイ国民から「国の母」として深く敬愛されてきたシリキット王太后陛下が、93歳でご逝去されたと正式に発表した。この訃報は、タイ全土を深い悲しみに包んでいる。

 これを受け、タイ国王陛下は王族および王室関係者に対し、1年間の喪に服すよう勅命した。また、タイ政府(内閣府)は全国的な服喪期間と王室葬儀に関する実施方針を承認し、国民および事業者に向けた措置を発表した。

 まず、政府公務員は1年間を喪に服すことが定められた。国民や事業者の活動については、当初一部で「コンサートやパーティーなど娯楽行事を15日間全面中止」と伝えられていたものの、最終的な閣議決定では30日間の自粛要請にとどめられた。これは強制ではなく、国民や事業者の判断に委ねられる形だが、多くの施設がこれに倣う見込みである。

 期間中の服装に関しては、タイ国民は弔意を表すために外出時には黒か白、暗めの色の礼節を持った衣服を着用することが望まれるとした。

 王室葬儀に関しては、王室の最高儀礼に則り、バンコクの王宮内・ドゥシット・マハープラサート宮殿にて国葬が執り行われる。10月26日(日)の午前中には、バンコク王宮内にて国民が王太后陛下のご遺影の前で弔問できる機会が設けられる予定だ。さらに、内務省およびバンコク都庁が、国民が参加できる追悼・献花行事を全国で実施することになっている。

 タイを訪問予定の旅行者は、タイ国民の深い悲しみに配慮し、節度ある行動を心がけることが大切だ。交通機関、銀行、病院、その他の公共サービスは基本的に平常通り機能する見込みだ。また、王宮など王室関連施設は入場が制限される場合があり、夜の娯楽施設についても30日間の自粛要請が出ているため、休業する店舗が多くなると予想される。最新の情報は、タイ政府やタイ国政府観光庁からの公式発表を確認して欲しい。

【編集:そむちゃい吉田】

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