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タイ・エアアジア X、仙台ーバンコク線就航! 地方空港活用の戦略と観光客誘致でタイ政府観光庁と協業
配信日時:2025年11月4日 9時00分 [ ID:10514]

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 タイ・エアアジア X(XJ)は、2025年12月1日に新規就航する仙台=バンコク線(ドンムアン国際空港)を記念し、タイ国政府観光庁(TAT)と共同キャンペーンを展開する。東北地方唯一のバンコク直行便として位置づけられる同路線は、低コストキャリア(LCC)による日本の地方空港活用戦略と、タイ政府による観光客誘致策が連携した事例として注目される。

 仙台線で東北市場の潜在需要を掘り起こし

 同路線は、今冬期スケジュールにおいて、月・水・金・日の週4便で運航される予定である。地方と東南アジアを結ぶ直行便は、これまで広域圏からの集客が課題とされてきたが、タイ・エアアジア Xは、本路線を東北地方の潜在的なインバウンド・アウトバウンド需要を掘り起こす足がかりと見ている。

 就航を記念した特別運賃は、仙台発バンコク行きが片道税込19,990円からと設定されている。さらに、ドンムアン空港を経由し、プーケット、チェンマイ、チェンライといったタイ国内の人気観光地へ向かう乗り継ぎ便も、片道税込32,535円から提供される。この低価格設定は、観光需要の喚起に加え、日本とタイのビジネス・往来を促進する経済効果も期待される。

 運賃には空港税および燃油サーチャージが含まれるが、座席数限定であり、一部の日付はキャンペーン対象外となる。予約期間は2025年11月3日から9日まで、搭乗期間は2025年12月1日から2026年3月27日までとなっている。

 LCCオプション販売の強化

 共同キャンペーン期間中、同社は追加の収益源となるオプションサービスについても割引を適用する。フライト予約時(初回予約時に限る)にオプションパッケージ「バリューパック」を申し込むと、通常価格から30%オフとなるセールを同時開催する。

 バリューパックには、事前座席指定、受託手荷物20kg、機内食(Santan)が含まれており、LCCが注力する「付帯サービス収入(Ancillary Revenue)」の増加を狙った施策と分析される。
タイ・エアアジア Xは、AirAsia MOVEおよび公式ウェブサイト(airasia.com)を通じて予約を受け付けており、この仙台線就航を梃子に、日本市場におけるプレゼンス強化を図る構えだ。

【編集:af】

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