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デモで観光業界に打撃。タイ政府観光庁、400億バーツの損失を予想
配信日時:2014年2月1日 18時30分 [ ID:110]

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アソーク交差点に設営されたステージ前を埋め尽くすデモ隊。

2014年2月1日土曜日、タイの英字紙バンコクポストは、今回の反政府デモにより48か国で渡航勧告などが発せられていることをタイ政府観光庁(TAT)サクリー・シティワニット副総裁が明らかにしたことを報じた。今期のタイ観光業に与える損失は30〜40億バーツと見積もられているという。

サクリー副総裁は、今回の政治的混乱が長引いている影響により、タイを訪れようとする国民への警告として、最近では隣国ラオスが渡航延期勧告を発したこと。イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、日本を含むいくつかの国は、2月1日から2日にかけて混乱が予想されるとして、旅行者への注意喚起を強化したことを語った。また台湾や香港では、同時にデモ隊へデモ隊や投票所周辺に近づかないよう警告を発していることもあわせて語った。

サクリー副総裁は、この状況からデモ活動によって8〜10%の観光客の減少が見込まれており、これは目標の28億1000万バーツに相当すること。通年では30〜40億バーツの損失が見積もられたことを明らかにした。
これまでのところ、王宮などのバンコクの観光地へのデモ隊の影響はほとんどない。サイアムパラゴンなどの大型ショッピングセンターも通常より営業時間を短縮している場合を除けば、影響は極小となっている。

観光客に向けては、タイ国際航空やホテル業界も通常であればハイシーズンの稼ぎ時とあって、観光客の誘致に躍起になっている。このため、この時期のとしては異例のディスカウント料金を設定しているところも多い。

複数のバンコク在住日本人によれば、デモ隊の活動している限定的な地域を避けていれば、通常とまったく変わりなく観光できると異口同音に発している。記者がアソーク交差点を取材した際にも、隣接するソイカウボーイなどは普段と変わりなく営業しており、多くの観光客も訪れていた。

また、パタヤやチェンマイなど地方へ観光する旅行者も多くなっており、バンコクを避ける傾向も顕著になっている。

【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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