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タイの反政府デモ隊が食べているタダ飯の中身は?
配信日時:2014年2月10日 13時30分 [ ID:141]
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2014年2月10日現在、総選挙を経てもなお、混乱が収まらないタイの政局。反政府デモ隊は相変わらずバンコク各所の封鎖を続けており、どういう形で決着するのかいまだ不透明だ。
さて、そんなデモ隊の皆さま、座り込みに演説の応援、さらには都内主要通りの練り歩き、果てはナゼだかコンサートと、元気いっぱい活動しているので腹は減る。彼らがいったいなにを食べているのかと言えば、デモ会場各所で供される無料のお弁当なのである。
いったいどんな食事なのかと『配給所』を見てみると……とにかくよく見かけるのがカイチアオ(タイ風オムレツ)をご飯に乗せたシンプルなもの。ケチャップをかけていただくタイ人も多い。
ゲーンキアオワーン(グリーンカレー)も定番だ。これまたご飯にかけたり、カノムチン(タイ風そうめん)にかけたりして食べる。
ほかにも野菜炒め丼のようなもの、カイパロー(タイ風豚角煮)丼など、サッと食べられるメニューが多いようだ。万人が食べられるようにとの配慮か、辛いものは少なめ。
クイッティオ(米麺)も各種あるし、食後のデザートとしてかき氷なども並ぶ充実ぶり。もちろんミネラルウォーターもある。
そしてこれらはすべて無料! タダなのだ。
お金の出所はもちろん、反政府デモ隊の首領ステープ氏らが率いる人民民主改革委員会(PDRC)。現地報道によれば、デモ会場のあちこちで頻繁に提供されるこうした食事代は、1日あたり100~200万バーツ。さすがは食道楽のタイ人、けっこうな額なのである。デモ隊の財源を圧迫する一因という見方もある。
アソーク交差点では、政争とはなんの関係もない白人バックパッカーたちが、ちゃっかり『デモメシ』を食べていたが、配給は基本的にデモ参加者のためのもの。優しいタイ人は列に並んだ外国人を排除することはないかもしれないが、あまり恥ずかしい行為はしないほうがいいかと思う。
【取材/撮影:室橋裕和】
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