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【タイ】洪水からアユタヤの物流網を守る道路改修が完了―JICAタイ事務所
配信日時:2015年4月10日 19時30分 [ ID:1779]

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完成式典の様子。(JICA提供写真)

 2015年4月9日、JICAタイ事務所は、日本の無償資金協力で実施された「タイ東部外環状道路改修計画」の完成式典を行なった。

 式典には、プラジン運輸大臣、内川在タイ日本国大使館公使のほか、多くの関係者が列席した。プラジン運輸大臣は、「今回の事業完了が、2011年の洪水で被災した多くの企業や人々の不安を軽減するものとなると信じている」と述べ、タイの経済発展における日本企業の経済活動と、日本政府の継続的な協力に対する感謝の意が示された。

 2011年に発生した大洪水は、首都バンコクをはじめ、幅広い地域に被害を与え、日系企業が多いアユタヤの工業団地では、工場浸水による稼働停止が相次ぐ中、バンコクやレムチャバン港を繋ぐ主要幹線道路の冠水により物流網も遮断された。タイでの日系企業の経済活動への悪影響が大きかった。

 今回実施された工事は、アユタヤからバンコク、レムチャバン港を結ぶ主要幹線道路である国道9号線のうち、2011年の洪水時に冠水浸水したバンパイン~ラムルカ区間(全長30キロメートル)の北方向4車線が対象。同区間で標高の低いカ所(合計約12キロメートル程)の道路を嵩上げし、将来的に同規模の洪水が発生し、南方向車線に水が溢れても、北方向4車線の車両往来は可能となるため、物流網の遮断を防ぐことができる。

 日本の安全性の高い工事手法を活かしつつ、難易度の高い工事を行なった。施工管理は、建設技研インターナショナル、施工は、安藤・間 東亜道路工業 ワールド工業 共同企業体が担当した。


【編集:TY】

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