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消えゆくミャンマー映画を救え 劣化防ぐフィルム缶、日本の市民団体が寄贈
配信日時:2019年5月30日 9時15分 [ ID:5682]

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5月16日にヤンゴンで行われたフィルム缶の寄贈式(撮影:北角裕樹)

 2019年5月16日、古いミャンマー映画のフィルムの劣化を防ぐため、日本の市民団体などがミャンマーの国立映画アーカイブにフィルム缶210本を寄贈した。同アーカイブには、3000本を超える白黒やカラーの貴重な映画が所蔵されているが、保存状況が芳しくなく劣化が進んでいるという。ミャンマーの映画関係者は古い映画フィルムの修復を進めており、その話を聞いた日本の市民団体関係者が寄贈を決めた。

 寄贈したのは、東京文化ライオンズクラブと川崎西ロータリークラブなど。同日、2団体のメンバーらがヤンゴンを訪れ贈呈式を行った。映画の修復作業を進めるミャンマーの市民団体のオッカー代表は「貴重な支援でありがたい。貴重な古い映画が劣化してしまっており、ますはしっかりしたフィルム缶できちんと保存することが必要だ」と話している。

 ミャンマーの古典映画を巡っては、戦前に制作された日緬合作映画「にっぽんむすめ」の修復作業に日本の文化庁が乗り出すことが決まっている。2019年は「日本メコン交流年2019」で、日本政府はミャンマーへの文化的な支援を強化する方針だ。


【取材/執筆:北角裕樹】

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