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【ミャンマー】コロナで総選挙延期論 与党NLDから 「候補者選定間に合わず」
配信日時:2020年5月1日 10時45分 [ ID:6352]

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2015年の総選挙でのNLDの選挙運動の様子(撮影:北角裕樹)

 2020年4月28日、ミャンマーで新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、今年の11月に実施するとみられていた次期総選挙について、延期の可能性に言及する声が与党からあがっている。与党の国民民主連盟(NLD)の中央情報委員会事務局長のアウンシン氏は同日、筆者の取材に対して「個人的な考えだが、延期もありうる」と話した。一方、選挙管理委員会のメンバーからは「過去の例の通り11月に行う」とする意見が出ている。

 ミャンマーでは、2008年制定の憲法に従って2010年以降5年ごとに国会議員を選ぶ総選挙が11月に行われている。NLDは初めて参加した2015年の総選挙で地滑り的に勝利して政権交代を果たした。アウンシン氏は延期の可能性に触れたうえで「通常は立候補者の選定は6月に終わるが、今年は新型コロナの影響で時間かかり、各党ともに6月には間に合わないだろう」と述べた。

 総選挙延期論を巡り、市民団体「信頼できる選挙のための市民連合」の政治アナリスト、エーチョーザミン氏は「国会の日程を考えると、延期できるとしても1月の頭くらいまでだろう」と解説する。「仮にその先も選挙を実施できず、大統領を選出する国会が開けなかった場合には現職の大統領が引き続き職務に当たることになるが、それでは政権の正当性を失ってしまう」と話している。

【取材/執筆:リンニャントゥン】

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