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日本通運、シンガポール軸に戦略機能強化 経済開発庁と会談、アジア統括拠点拡充へ
配信日時:2025年10月16日 13時15分 [ ID:10460]

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写真左から:EDB日本事務所所長 Kwek Cheah Ming氏. シンガポール デジタル産業部門 マネージャー Lim Yu Hao氏.EDBシニア・バイスプレジデント兼日本・韓国地域局長 Clarence Chua氏ら

 NIPPON EXPRESSホールディングスの堀切智社長は2025年9月25日、東京都内のグループ本社ビルで、シンガポール経済開発庁(EDB)のチャン・アイミン副次官ら一行と会談した。

 グローバルサプライチェーンにおけるアジアの重要性を踏まえ、シンガポールを拠点とした事業拡大の可能性や、同国を新たな「グローバル戦略機能」の配置候補地とする可能性について意見を交換した。

 NXグループは、創立50周年を迎えたシンガポール拠点の機能拡充を通じ、成長著しいアジア・オセアニア地域の統括ハブとしての役割を一段と高める方針だ。

シンガポールは、NXグループが地域統括会社であるNX南アジア・オセアニア(小林克人社長)を置く重要拠点だ。1973年の現地法人設立以来、航空・海運フォワーディング、重量品輸送、ロジスティクスサービスを幅広く提供し、同地域のサプライチェーンを長年にわたり支えてきた。

 今回のEDB代表団の訪問は、日本企業の経営層とシンガポールの市場・投資環境について意見交換を行う目的で実現。会談には、EDB側からチャン副次官のほか、日本・韓国地域局長を兼任するクラレンス・チュア上級副社長が臨席した。

 会談では、堀切社長が今後のグローバル戦略におけるアジア市場の戦略的な位置づけを説明。これに対し、チャン副次官らEDB側は、シンガポールの地理的優位性や強固なビジネス環境を活用し、従来のロジスティクス機能を超えた経営中枢機能の配置を含めた将来的な協力可能性を示唆した。

 今回の協議は、両者のビジネス協力関係をさらに発展させるための基盤を築く貴重な機会となった。NXグループは、この戦略対話をテコに、グローバルネットワークの拡充と、世界中への質の高い物流サービス提供に向けた取り組みを加速させる構えだ。

写真左から:EDB日本事務所所長 Kwek Cheah Ming氏.
シンガポール デジタル産業部門 マネージャー Lim Yu Hao氏.
EDBシニア・バイスプレジデント兼日本・韓国地域局長 Clarence Chua氏.
EDB副次官 Chan Ih Ming氏.
NIPPON EXPRESS ホールディングス社長 堀切 智氏.
NX南アジア・オセアニア社長 小林 克人氏

【編集:af】

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