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中部国際空港、可能性の地平へ—そのポテンシャルに光を
配信日時:2025年4月4日 12時00分 [ ID:10152]

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本社を置いていたエアアジア・ジャパン

 中部国際空港(セントレア)は開港から20年、その歴史には挑戦の連続がありました。北米便の喪失や欧州便の限られた運航、本社を置いていたエアアジア・ジャパンの撤退など、逆風にさらされる状況が続いてきました。しかし、名古屋および中部地域の魅力と潜在力に目を向けると、未来への展望はきらめくものがあります。

 観光地としての魅力を発信する核として 中部地方には、高山市や白川郷、下呂温泉など、日本の伝統文化や自然美を体感できる観光地が点在しています。これらの観光地をもっと戦略的に海外に向けて発信することで、訪日客の需要を掘り起こす余地が十分にあります。さらに、名古屋の味噌煮込みうどんやひつまぶしといった「名古屋めし」を国際的にアピールすることで、地域のブランド力を高められるでしょう。

 交通アクセスとインフラの進化 2025年度から本格化する代替滑走路工事は、セントレアの信頼性を向上させ、さらなる路線誘致の追い風となるでしょう。リニア中央新幹線が開業すれば、首都圏から名古屋までの所要時間が大幅に短縮され、空港へのアクセスも一層便利になります。これを機に、中部国際空港を観光・ビジネスのゲートウェイとして位置づけ、強化していく必要があります。

 経済圏としての潜在力 中部地域は、自動車産業を中心とする工業都市として世界的に知られています。経済基盤がしっかりしているこの地域を起点とし、新たなビジネスチャンスを創出するハブとしてセントレアが機能する可能性は十分にあります。特に航空貨物や国際会議の誘致に注力すれば、地域経済への波及効果は計り知れません。

 官民連携による総力戦 「官民の知恵を結集」という言葉通り、地方自治体や経済界が一丸となってセントレアを支援することが求められます。広域観光ルートの整備や知名度向上キャンペーンなど、地道な努力が今後の明るい未来への道しるべとなるでしょう。

【編集:af】

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