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春なのに、お別れですか? 枯れ木ばかり・韓国
配信日時:2025年5月23日 12時00分 [ ID:10210]

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 地球温暖化で人間も右往左往しているが、同じ地球に住む植物にも異変が現れている。

 5月、日本では新緑の季節を迎えている。しかし韓国の国立樹木園では、一部染色をしたかのような褐変した木々の場所がある。イチイなどの針葉樹が、枯死現象を広範囲で起こしているためだ。国の調査機関は、全国の樹木園と連携して結果を分析中だ。
この国立樹木園のある光陵の森の歴史は古い。550年以上の前の自然がそのまま保全(管理してではなく放りっぱなしとも言える、韓国の場合)された韓国最大の山林宝庫。ユネスコのエコパークにも指定されている。
550年もそのままだったから、この先未来もそのままであると考えても間違ってはいない。

 昨年秋から如実に以上兆候が現れた。毎年少しずつだが、春の花が速く咲き始めて、花の開花の時計がくるってきたのだ。
さらに、時期外れの湿った降雪と、急激な気温変化。あまりに過酷すぎて、植物が環境ストレスに負けたともいえる。
秋に桜が咲くことは吉兆の印とされているが、それは春の桜の時期にきちっと咲いてこそ、めずらしいこととされる。けれど、秋にしか咲かないでは、春に枯れ木ばかりになるのは当たり前のことになる。今は針葉樹から枯れているが、すべての植物が連鎖反応を起こさないとは限らない。

 韓国の場合、地続きお隣の中国から流れてくる化学物質の含まれた空気も原因の一つだろう。いろんな原因が複雑に混ざり合って、このような状況が生まれた。

 韓国の問題だけでなく、日本も戦後に植林したソメイヨシノが、老木になって咲きが悪くなったとしているが、本当にそうだろうか。
一戸建てのシンボルとして、家のぐるりに植えられた松にも病害虫がつき枯れるどころか、抜くこともできず、無残な状態になっているのをよく見かける。
山奥の温泉地に出かけても、通り沿いの山々のところどころに、茶色い一角も見える。

 人間は、地球で一番偉いのか。植物に悪いことは、人間にとってもよいはずがない。私たちはここで立ち止まって自分の住んでいる環境を見直す必要がある。

【編集:fa】

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