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東京都下水道局、マレーシアの下水道整備プロジェクトを支援
配信日時:2014年10月16日 15時43分 [ ID:1113]

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下水処理場集約化のイメージ。

 2014年10月10日、東京都下水道局と東京都下水道サービス株式会社が技術的な支援を行なってきた、日本で初めての官民連携による下水道システム全般にわたる海外プロジェクトが本格始動すると発表した。

 このたび、マレーシア政府が、東京下水道局の技術とノウハウを活用した下水道整備プロジェクト(ランガット下水道整備プロジェクト)の契約合意書を、住友商事とマレーシアの大規模インフラ開発業者(以下、MMC)のコンソーシアムに対して発行した。

 ランガット下水道整備プロジェクトは、首都クアラルンプール郊外約25キロメートルにあるセランゴール州ランガット地区、80平方キロメートルの地域で、一日の下水処理能力約20万立方メートルの下水処理場1か所、ポンプ施設10か所、地下排水溝総延長約100キロメートルの下水設備を設計・建設・維持管理までを一括して行なうもので、契約金額約500億円、契約期間は72か月(6年間)で、マレーシアのエネルギー・環境技術・水道省が発注、住友商事とMMCのコンソーシアムが受注した。

 これにより、マレーシアの水環境の改善に寄与するとともに、日系企業の参入機会を創出し、東京ひいては日本の産業力の強化に貢献することが期待できる。

 また、本プロジェクトは、国土交通省など国の支援も受けながら進めてきた事業であり、政府が目指すインフラシステム輸出戦略の下水道分野におけるリーディング・ケースとして、他の自治体や民間企業の国際展開に弾みをつける。

【編集:YK】

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