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【エアアジア機 墜落】氷点下80度の積乱雲で着氷し、エンジントラブル
配信日時:2015年1月5日 8時30分 [ ID:1384]

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エアアジア機の搭乗者を捜索する護衛艦。(海上自衛隊2015年1月4日午前・撮影)

 2015年1月5日、2014年12月28日午前6時17分(日本時間8時17分)に消息を絶ったインドネシア・スラバヤ発シンガポール行の、エアアジア8501便(乗客乗員162名)エアバスA320型機の捜索が続いている。

 現地メディアによると、海底に長さ18メートル・幅5.4メートルなど5つの残骸が見つかった。ダイバーが潜水したが、海底の堆積物が巻き上げられて視界が悪く、十分に調査することが出来なかった。これまでに34人の遺体を収容しDNA検査などで身元の特定を進めている。事故原因の究明に欠かせないブラックボックス(フライトレコーダーとボイスレコーダー)は発見に至っていない。

 エアアジア機は、スラバヤを離陸して36分後の28日午前6時12分ジャカルタの管制塔に「天候が悪いので左向きに針路を変えたい」とリクエスト。管制官からの許可後、さらに「6000フィート(約1800メートル)高度を上昇して3万8000フィートにしたい」と再度リクエストしてきた。管制官は周辺の航空機の状況を確認後、6時14分に2000フィート(約600メートル)の上昇を許可すると伝えたが、エアアジア機からの応答がないまま、6時17分に管制塔のレーダーから機影が消えた。 

 エアアジア機が避けようとした積乱雲は、高度4万8000フィート(約1万4600メートル)に達する大型で、雲の中は氷の粒子を含む氷点下80度の超低温。事故原因は、高度を上げようとした直後に、この氷が機体やエンジンに着氷してエンジントラブルを起こし、エンジン出力が急激に低下した。高度3万6000フィート(約1万1000メートル)まで通常の65%ぐらいの遅い速度で上昇したが揚力を失い、分速1万1000フィート(約3400メートル)で機体後方から急落下し海面に衝突したと見られている。

 本来フライト前に取りに行く気象情報を入手せずに離陸していたことも指摘されており、管理がずさんだった可能性も高い。また、 エアアジア機は週4便の運航許可を得ていたが、事故機の飛び立った日曜日の運航許可をインドネシア当局から取得していなかったことがわかり、エアアジアのスラバヤーシンガポール線は運航停止になった。

 海上自衛隊の護衛艦2隻「たかなみ」と「おおなみ」。ヘリコプター3機(隊員約350名)は、カリマンタン島沖の現場海域に3日23時ごろ到着しエアアジア機の捜索を開始。「おおなみ」が3人の遺体を発見し収容した。




【編集:高橋大地】

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