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【タイ】北京薬用植物園の薬膳レストランー富裕層が注目
配信日時:2015年5月6日 10時00分 [ ID:1872]

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杜仲の木。

 2015年5月6日、タイ人富裕層の間で、中国4000年の歴史から生まれた、薬膳、漢方など中国伝統医学への関心が高まっている。最近一般客も利用出来るようになった北京の薬膳レストラン「膳福苑御衛中」が話題に上っている。まだ、日本人の間ではほとんど知られていない。

 薬膳レストラン「膳福苑御衛中」は、北京西北郊外の中国医学科学院・北京薬用植物園内にある。薬膳の素材の多くは、園内で栽培されたものだ。獲れたて新鮮な薬用植物を調理する。コース料理で1人250元~500元(約5000円~1万円)

 メニューは、ナツメの種をくり抜いて、朝鮮人参を詰めたものと、山芋をおろして蒸した料理。一カ月塩水につけた玉子の卵黄を霊芝で包んで蒸した料理。薬草の天麻にドレッシングをかけたサラダ。鹿肉のベーコン。薬草・鬼針草のニンニク炒めなど、体の調子を整える料理や、免疫力を高める料理、抗鬱効果を期待できる料理。美容効果のある料理、滋養強壮に役立つ料理もある。

 中国医学科学院薬用植物研究所の季国強・副研究員は「健康を普及させるために世界に薬膳を広めたい。日本の専門家と協力して、漢方の効能についても研究を進め、より理解を深めていきたい」と話す。一例だが、これまで杜中は、木の皮を漢方として使用してきたが、お茶に使用されてきた「葉っぱ」のネバネバ成分にも注目している。


【撮影/編集:TY】

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