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【ラオス】ラオスフェスティバルで往復航空券が当たる抽選会
配信日時:2015年5月24日 9時30分 [ ID:1960]

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一日目の無料航空券を提供したHIS社のブースでは、宿泊券などが当たる独自の抽選会も行われている。

 2015年5月24日、代々木公園で昨日・今日と開催されているラオスフェスティバルで、ラオスまでの往復航空券が当たる抽選会が行われている。1日目となった昨日は1組の当選が発表されたが、今日も1組に当たる予定だ。

 イベント1日目の23日(土曜日)、ラオスまでの往復航空券を提供したのは、グローバルに航空券を扱うHIS。抽選会は15時半過ぎにメインステージで行われた。当選者発表の際には来場者は悲喜こもごもだった。

 2日目となる今日の航空券を提供するのは、ラオス国内で長く旅行代理店をしているジャンピングツアー。ラオスに根を下ろし、日本とラオスの友好を開業時から見つめて来た日系企業だ。

 ラオスは、言葉も文化も似た隣国タイと比べられる事が多い。実際にラオス料理は、タイ東北部の料理と似た、あるいは同じものがある。これは、タイ東北部がかつて第2次大戦前までラオス領だった歴史もある。メコン川を挟んで、親戚がいるという人々も少なくない。国と言う枠組みさえなければ、民族としては、同じと言っても過言ではないのだ。

 かつて、旧日本軍が第2次大戦時にラオスにも進軍している。フランスの植民地だった当時のラオスは、フランス軍による圧政に苦しんでいた。旧日本軍の進軍を知ったフランス軍は、早々に撤退。旧日本軍は、ラオスの人々に歓迎されたという。

 また、終戦後ラオス国内には多くの日本兵が現地に残されていた。終戦後に参議院議員になっていた辻正信旧日本陸軍参謀が、議員在職中に「ハノイに行き、ホー・チ・ミン大統領と会見、ラオス、ベトナムにおける内戦停止の条件を聞き出す」という名目で渡航願いを出して、ラオスを訪問。そのまま行方不明となる事件があった。

 この時の辻の目的は、表面上は内戦停止を呼びかけると言うものだが、実際には現地に残っている残留兵を統率し、引き揚げる事だったのではないかと言われている。

 実際にラオス王国軍と、共産党軍それぞれに日本人がいたという記録もあり、ラオス西北部シエンクワン近郊ムアンクーンでは、多くの残留兵がいたという証言もある。

 そして、現在へと続く日本とラオスの関係は、戦後ラオスが賠償放棄をしたこともあり、共産国に対しては異例なほど海外青年協力隊やODAなど多岐にわたる国家的な支援が行われてきた。

 今後も日本とラオスの友好関係は続くものと思われるが、ラオスの人々による日本の認知度に比べて、日本でのラオスへの認知度は、あまりにも恥ずかしいと言わざる得ない。こうしたイベントを通じて、よりラオスの事を知って欲しいと願う。

【執筆:そむちゃい吉田】

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