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【ラオス】ラオスの今を知るラオスフェスティバル、サブステージ
配信日時:2015年5月24日 10時00分 [ ID:1961]

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ラオスは、慢性的な財政赤字にあって子どもたちが学ぶ為の教科書すら不足している。様々な問題を抱えるラオスの子どもたちがどういう境遇にあるのか。ぜひ知って欲しい。

 2015年5月24日、本日2日目を迎えた東京・代々木公園でのラオスフェスティバル。日本とラオスのアーティストたちが華やかで熱いステージを繰り広げるメインステージとは別に、静かにラオスの今を伝えるイベントが行われるのがサブステージだ。

 本日のサブステージでは、10時30分からのラオス語講座を皮切りに、ラオスの今を知ることが出来るイベントが続く。

 イサーン語と言われるタイの東北地方の言葉と良く似たラオス語。ラオス語と一口に言っても、南と北では、やはり違うもの。筆者がラオスに1年暮らしてみてわかったのは、ビエンチャンより北側では、より柔らない響きを持つ、タイ北部のチェンマイ語に似たラオス語が話されている事。そして、南部のラオス語はタイ東北部イサーン語とほぼ同じ響きの言葉が話されていると言う事。

 講座では、こうした方言にまで踏み込む時間はないだろうが、基本的な言葉を知るだけでも、ラオスで培われた文化の一端に触れる事が出来る。例えば、ラオス語での挨拶は「サバーイディー」という。直訳すれば「元気です」と言う意味だ。人に会った時、訊ねられる前に自ら、元気ですよ! と宣言してしまうというのも少し変わっている。

 また、多くの少数民族が暮らすのもラオスだ。安井清子さんによる「モン族と暮らし」の話は、日本ではほとんど知られる事のない、しかし日本人にもよく似た風貌のモンの人々について知る事ができる貴重な機会となる。

 そして林明人さんの講演は、知られざるラオスの不発弾問題について。ベトナム戦争とラオス内戦時に投下された爆弾には、世界で初めてクラスター爆弾が使用された。(米軍は未だにその事実を認めていない)

 今でも多くの住民たちがその不発弾によって死傷している。これら不発弾の処理には今後200年以上の年月が必要とも言われている。日本は、JICAなどの活動を通じて爆弾の処理技術の指導を行っている。その現状について知る非常に貴重な機会だ。


サブステージプログラム

10:30~ ラオス語講座
11:30~ ラオス料理デモンストレーション
12:30~ Jazz Team Yahagi
13:00~ 講演「モン族との暮らし」安井清子さん
13:30~ ラオス人アーティスト
14:00~ フラダンス スイートピカケエルア
14:30~ ラオスコーヒー試飲
15:00~ 講演「ラオスの不発弾の現状」林明仁さん
15:30~ ラオス旅行の魅力
16:05~ お笑いライブ
16:40~ ラインダンスレクチャー

 この他にもラオスの子どもたちを支援する団体やラオス料理の屋台など、いずれも日本ではまだまだ知られていないことに触れることができる。

 そして、観光地としても世界遺産ルアンパバンだけでない、ラオスの魅力がたくさん紹介される。この機会にぜひとも足を運んでみて欲しい。そして、できればラオス本国へと旅行してみて欲しい。きっとその良さをわかってもらえるだろう。

【執筆:そむちゃい吉田】

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